立候補御挨拶(記事No.2000)

1999年1月にスタートして以来、十二年間にわたって延々と駄文を垂れ流してまいりました『鄙からの発信』も、ついに記事件数2000号を迎えることができました。 当時は学生だった息子達のサポートをうけてウエブサイトとして始めた『鄙からの発信』はその後数度のスタイル変更を重ね、「Movable Type」Blogとして今に至っております。 これも多くの読者皆様の変わらぬご声援の賜物と御礼申し上げます。


『鄙からの発信』を立ち上げました経緯は、その年の五月に実施された鑑定協会会長選挙に立候補するに際して、その選挙広報ツールとして利用したいというものでした。 選挙広報ツールとしてiNetを利用するということは、光ファイバー通信はおろかADSLもなく、かろうじてアナログ回線利用からISDN回線利用が始まりつつあった当時としてはあまりにも時期尚早でしたから、さほどの効果はありませんでした。
立候補趣旨を訴えて廻った行き先々でもファクシミリネットは理解されても、デジタルネットは容易に御理解頂けなかったように記憶します。 というよりも、iNet接続アカウントを持っている会員はとても少なかったのです。日常的に利用しないまでも、ほぼ全会員がe.Mailアドレスを持っている現在からすればまさに隔世の感があります。
アナログ回線(ADSL以前)から今やほとんど使われていないINS回線に変わりつつあったという当時の状況は、以下の記事がよく物語っている。アナログ回線によるADSL接続商用サービスがNTTによって開始されたのは2000年12月のことなのである。
コンピュータ・ネットワークの構築 (1999年3月20日)
コンピュータ・ネットワークの構築 その2(1999年3月20日)
選挙結果はこの記事に記載するとおり完敗でしたが、全国各地で頂戴した手厚いご支援に少しでもお応えすることで、ご支援のお礼に代えたいと考えますことから、その後の協会活動及びウエブサイト発信を続けてきました。 その思いだけが『鄙からの発信』持続の原動力だったと思います。
今年に入りまして、2000号記事掲載が秒読み段階となって考えたのは、2000号は何をテーマに書こうかということです。当然のことながら不動産鑑定評価の来し方行く末について書くというのが思い浮かびますが、ご承知のとおり昨年は両親の見送りに明け暮れ、鑑定評価業は廃業同然のありさまですから、書きうるなにかもが的はずれだったり陳腐化したりしています。 それでなくとも加齢と不勉強がたたって、いわゆる経済的耐用年数が既に満了しているようです。 ですから予定原稿も何も用意できないままに日々を重ねていましたところ、今月に入って思いもかけぬ要請が飛び込んでまいりました。
それは(社)日本不動産鑑定協会2011年役員選挙に中部区より理事候補として立たないかというお話でした。 正確に申せば、「立候補締め切り日まで十日もないけれど、地元東海地区からの理事候補として推薦したい。」という地元有志の方々からのお電話でした。
既に業界からの退隠を広言している上に、全ての公的評価から引退済みの前期高齢者の身である茫猿のこと、今さらの役員立候補は会員諸兄姉に対して失礼なことでもあろうと考えますことからご辞退申し上げました。 でも何名かの方から、『新公益法人移行の節目を見届けるには、少なからず関わった君がふさわしい。』とか、『Rea Netや新スキームなど、幾つかの君が関わった事業の円滑な新組織移行と行く末を見届けるのも残された仕事であろう。」などというお話しも頂きました。 また、今回の役員任期は新組織移行までの約一年間の短期限定だから、衰えた体力気力といえども続くだろうとのアドバイスも頂きました。
数日考え抜いた挙げ句、加齢というハンデは隠せないものの、その分経験の蓄えが多少はあろうこと、その上に有り余る時間という持ち駒もございますことから、一昨日立候補届を発送しました。 さきほど協会選挙管理委員会よりの受理届を受け取ったところです。 届出は二月十日に締め切られましたが、本日からは三連休ですから、届け出の結果は週明け十四日以降にならねば判りません。 選挙戦になればどう運動するかなどと、これから考えたいと思いますが、《とても陳腐な表現ですが》”文字通りの最後のご奉公”と考えて、何か新機軸でも提案できればと思っています。
同時に役員選挙は選挙区選挙である理事選挙以外にも、全国三ブロック選出の副会長選挙そして全国区選出会長選挙もございます。選挙投票が実施されるようであれば、棄権や無視などなさることなく、曲がり角にある鑑定評価を自らに問い直すという意味からも投票権を行使して頂きたいと願います。 終わりになりましたが、理事選挙における茫猿こと「森島信夫」へのご支援並びに、『鄙からの発信』2001号以降へも変わらぬご声援を窓外に舞う春の雪を眺めつつお願いして、立候補御挨拶:2000号記念記事と致します。
立候補届と同時に選挙管理委員会へ提出しました公報原稿です。顔写真は眠っているように見えますが、締切が迫るなか手元のファイルから数年前に保存しておいたものを急ぎ活用したせいです。ご容赦下さい。

お時間が許せば、公報原稿にも記載しました関連する過去記事をご覧下さい。
一、ReaNet接続の全面開示を求める《2010.11.13》
一、11.09 in 大阪 《Rea Map:地理情報》《2010.11.12》
一、Rea Review 制度創設提案《201.08.18》
一、Rea Review 制度Q&A《2010.09.04》

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立候補御挨拶(記事No.2000) への2件のフィードバック

  1. 松田 勉 のコメント:

    2000号おめでとうございます。
    継続に対し大いなる敬意を表し、そのご努力に感服致しております。
    先日はお付き合い出来ずスイマセンでした。
    近頃、「生死は自分の意思ではどうにもならず、自然と共に謙虚に生きよう」との思いを強くしております。
    老いてまだまだ盛ん、益々とは言いません。ご無理の無きよう、業界の為ご奉仕ご活躍を
    お祈り申し上げます。呉々もご自愛ください。

  2. bouen のコメント:

     生死は自分の意思ではどうにもならない 小生も同様に考えます。
    だから自然と共に謙虚にと考えるのも頷けます。
     自然でありたい、小生も自然(じねん)でありたいと考えます。
     それでも それだからこそ 死に方を考えたい。 死に方を考えることは生き方を考えることに通じると思っています。 生死は百尺の竿頭の先にありとも言いますが、そこまではとても至れません。

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