時刻表の無い旅・南阿蘇編

 既報の通り、10/14は九州・沖縄会主催の不動産鑑定評価フォーラムが熊本で開催されました。 茫猿はこのフォーラムに併せて、地理情報システムなかでもMap Clientの広報活動を行うために熊本へ向かいました。 航空便と当日の準備の関係もあって前日に熊本入りしたのですが、熊本空港着は14:55です。 そのまま市内に入るのももったいなくて、ターミナルビルの外へふらりと出たところ、豊肥線肥後大津駅へ案内する無料シャトル便があると云うのです。 よし、先ずは豊肥線だと、このシャトル便に乗せて貰いました。


 茫猿が乗車したのは九人乗りワンボックス車、これは続いて出発するタクシー車です。この無料シャトル便は豊肥線肥後大津駅(おおつ駅ではなくて、ひごおおづ駅と濁ります。)と空港との利用客調査をするための試験運行だそうで、年内は無料運行するそうです。 ちなみに空港と熊本市内はタクシーで約5千円、肥後大津駅とのあいだは約1200円だそうです。肥後大津駅から市内までは300円前後です。 最初から無料シャトル便に出会うなんて、とても幸先の良いことだと、ニンマリしたことです。
 
 無料シャトル便で送り届けられた、肥後大津駅。
 
 肥後大津駅では、トイレを使う余裕もないままに、来合わせた九州横断特急大分行きに飛び乗って、向かう先は次の停車駅立野です。というのは、立野駅から分岐して阿蘇外輪山のなかを走る南阿蘇鉄道があるという記憶があったからです。 もちろん、切符を購入する時に特急の立野駅停車を確認したのは云うまでもないことです。
 
 立野駅と赤水駅のあいだはスイッチバックがあると知りましたが、時既に遅く、特急は発車したあと、人気のないこの駅で約一時間、南阿蘇鉄道を待っていました。
 
 常滑を飛び立ったのは13:35でしたから、昼は済ませていましたものの、フォームだけの南阿蘇鉄道立野駅で、しだいに夕刻が迫るなか、為すこともなく列車を待つのです。
 
 待ちわびた列車が立野駅にやって来たのは、16:46でした。 この列車が終点高森駅へ向かって発車したのは17:10のことです。 
 
 しだいに暮れてゆく阿蘇の山並みのなか、日本一長い駅名に出会いました。 その名も「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅です。白水高原駅でもよいのだろうが、話題造りに長い駅名を採用したのでしょう。 無人駅だからよいものの、普通の駅ならば駅名呼称が大変なことです。
 
 立野駅で発車を待つあいだに、運転手さんに高森駅前には食堂か喫茶でもありましょうかと尋ねたら、「私たちは駅から出ることなく折り返しているので、よく判りません。」とのお答えでした。 そういうものかと思いながら、高森駅では私も八分後の折り返し列車に乗ることにしたのです。 夕暮れの高森駅です。時計塔の時刻をご覧下さい。この二分後に高森駅を発車したのです。
 
 折り返し便は通学客や通勤客が乗っていて、やや混み合っていましたが、まだ空席もある状態でした。 窓外は暗闇で阿蘇の山々は見えず、立野駅から豊肥線に乗り換えて熊本市内に入り、宿へ荷を置く間もなく夕食にと街へでました。 食後に晩酌の店を探しながらブラブラ歩きをしていましたら、後ろから「Mさん、Mさん」と声がかかります。 怪訝そうに振り返ると、なんと北海道会のMさんとKさんです。 南国肥後で北国のお二人に出会うなんて、なんという奇遇と、その夜は花畑町のBar Dommesにて盛り上がったことです。 私のことを憶えていて声をかけて頂いたKさんに感謝して、ラッキー尽くしの時刻表の無い旅・第一日は終わりです。
  

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