SNS依存症候群

昨日は風もある晴の日だったから、今日あたりから畑を耕すかと考えていたのに、起きてみたら雪景色である。雪は今も降っている。被災地仮設住宅に暮らす方々は一日千春()の思いで春の到来をお待ちになっていることだろうにと思えば、何ほどのこともない冬戻りの朝である。

『鄙からの発信』発刊ツールをWordPressに替えて間がないことから、習熟のためにまさに由無しごとを書き連ねながら、様々なツールを試している。 これも古稀間近の手習いというものであろうかと考えているが、付き合っていただける読者の皆様には申し訳ないことでもある。

従来使用していたMovable Typeは数年近くバージョンアップをしていなかったが、Movable Typeから派生したオープンソースウエアであるWordPressは、驚くほど使い易く、プラグインも充実しているから機能的にも格段の進歩である。 ブログとホームページの差異にそれほど拘っているわけでない茫猿であるが、ホームページ的機能も備えており今後充実してゆきたいと思っているところである。 (既にヘッダー画像の下のメニューバーがホームページなのである。尚、ホームページの本来の意味はサイトの全容を示すTOPページあるいは玄関ページのことを指す。多くのサイトに”ホーム”というアイコンがあるのがそのページである。)  ヘッダー画像といえば、ここに表示される画像はページを切り替える都度、画像がランダムに変化してゆくのであり、画像の全ては茫猿のアルバムでもある。

さて表題に戻ろう。 SNS依存症候群とはSNSつまりSocial Networking Site(ソーシャルネットワーキングサイト)への依存症ということである。 Facebookに代表されるSNSに依存過多と思われる症状を指す茫猿の造語である。 TwitterもSNSの一種と見なせば、それらも含めてのSNS依存症候群なのである。

どういうことかと云えば、中学生高校生の携帯メール依存症候群と同じことである。 彼等は携帯電話にメールが届くと直ぐに返信しなければならない、返信しないと携帯の絆が壊れてしまうという強迫観念に囚われれて、四六時中携帯電話から離れられない症状を示している。

SNS依存症候群も同じことで、新規アップを見逃さないように、自らの書き込みへのフォローコメントを見逃さないように、そして間髪入れずにRESを打つという症状を云う。 特にスマートホーン出現以来、過度にSNSに依存し内容の乏しいショートコメントを頻発させる症状でもある。

オバマ大統領を出現させる原動力の一つになったのがBlogであり、アラブの春を出現させたのがSNSであったとすれば、その社会的影響力はとてつもなく大きいといえる。 しかし、過度にSNSに依存することにより、注目していた多くのブロガーが自らのサイトを荒廃させたり、更新を休んでいたりする状況を眺めていると、「つぶやき症候群」も「FB症候群」もその罪は深いのではと思うのである。 iNetの世界の功罪の一つである「刹那的症候」がここにも現れていると云えるのであろう。

容易に記事をアップできるBlogに既に現れていたことであるし、茫猿自身も常に自戒していることであるが、「推敲、校正、熟成」を経ていない書いたら直ぐ的記事が氾濫していたところへ、何も考えることのない「つぶやきコメント」の氾濫であり、千字程度でもまとまった文章作成能力の衰退であり、起承転結という文章イロハ術の死語化を鄙の老猿は秘かに憂えているのである。

今朝の雪景色:春の雪が朝日に染まって映えている。

見慣れた風景にも、こんな風情を与えてくれる。 梅に雪、春の紅白である。 ふくらみ始めた牡丹の蕾の上にも、これがほんとの牡丹雪。

 

 

関連の記事


カテゴリー: 只管打座の日々, 四季茫猿 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください