残日録・異聞

このサイトを残日録と改称して、俗事とは一線を画したつもりでいたにもかかわらず、未練がましくにも「鑑定評価のパラダイム転換」などという記事を連載している茫猿である。 雀百まで踊り忘れずといわばそれまでのことであるが、実はガマンがならなかったのである。 業界の風潮といっても茫猿如きが知り得る風潮などは僅かなことであるが、それにしてもと昨今の風潮を呆れていたのである。

 

一つは不動産鑑定士制度推進議員連盟が設立され《2013.12.10》、慶賀ムードが漂っていることである。議連に期待をかけるのはよしとしても、議連をバックアップするべき不動産鑑定士政治連盟が体をなしていない状況を放置したままでは、議連に期待をかけることはできない。
ちなみに鑑政連と連合会は、議連に要望課題として、これらを挙げた。
(1)鑑定評価制度の持続的発展、(2)地価公示制度の充実・発展、(3)契約方式の変化への対応、(4)不動産取引価格情報提供制度の運用、(5)既存住宅の流通促進、(6)グローバル化への対応、(7)農地評価業務。

もう一つは、平成26年度国交省・土建局予算では、地価公示予算額がほぼ横這いに据え置かれ、公示地点数が横這いに止まったことを良しとする風潮である。公示予算のみに目を奪われていて、不動産関係情報ストックシステムの整備が本格化してゆくことを見逃していることを懸念したのである。不動産流通市場の活性化関連事業として、◎不動産関係情報ストックシステムの整備、◎消費者への情報提供等に係る先進的取組の支援、◎新たな建物評価手法の普及推進が挙げられている。 情報ストックシステムの整備だけでなく、消費者への情報開示支援や新しい建物評価手法も含まれているのである。

こんな大事な問題が斯界で話題にならないのが不思議だ、そう思ったら記事にせずにはいられなかった。 これらの事柄は不動産業課や不動産市場整備課など鑑定業界とは縁の遠いところが所管であることから、今や為す術は無いかもしれないが、せめて変化に対応する準備だけは整えておかねばなるまいと考えるのである。

そのような俗事はさておき、鄙里では池の漏水対策をおこなっている。昨年に対策工事は行ったが不十分だったのと、工事の仕上がりが不満だったので、再工事を行ったのである。渇水期のこの時季は水辺の工事に都合は良いが、手足が冷たいのが難である。 それでも、高齢者に数えられるようになった素人作業者が、乏しい道具と資材のわりには納得できる仕上がりである。140223ike

 

例年に比較して遅れていた梅が咲き始めた。 梅香ただよう春到来である。140223ume

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