寒中見舞いに代えて

【茫猿遠吠・・寒中見舞いに代えて・・04.01.13】
 
 今年の還暦宣言は、読者諸兄姉に、いささかの興味をひいたようで、
特に先輩諸兄からお叱りをまじえたRESを頂いております。
 還暦など青二才、百まで頑張れとか、
 隠居するには早すぎる、もっと皆のために働け などと。
 しかし、小生の思いは、なにも六十歳になったからというのでもありません。
第一、還暦は数え年齢で云うものと記憶します。
正確には還暦第一歳が今年だと考えています。
 また、自分が少しばかり、偽悪的に偽善的に還暦自称はしていても、
他者から、年齢のことを云われるのは、あまり嬉しい気はしません。
 数年前から、考えていたことですが、
鑑定士歴参拾余年、業界では様々な役職を経験させて頂いて、ほぼ三十年
岐阜県の部会長を務めたのは、もう20年も前のことです。
云ってみれば、力士に土俵年齢があるように、
茫猿の鑑定年齢はとっくに耐用年数を満了したと考えます。
 明日かもわからない、老害の指摘を受けるその前に、
自己の出処進退を考えておこうというだけのことです。
 今は見えていても、いずれ見えなくなる。
たぶん、老害とは自分のことが、自分で見えなくなるから生じる。
過去の成功体験しか思い浮かばなくなるから生じる。
 そんな風に考えます。
このことには、決して、先輩諸氏をあげつらう気持ちはありません。
他者は他者であり、只々、自身の戒めと考えます。
 何よりも、新しい自分を探したい、違う自分を求めたいと、考えます。我が還暦宣言に少しでも意味があるとすれば、茫猿が茫猿でなくなることにあろうかとも考えています。
 鑑定業界には、いましばらく在籍します。
そして、出来る限り、後進の力になりたいと考えます。
後進が腕を振るえる環境を整えてあげたい。
鑑定評価が曲がり角を迎えていると云われて久しい今こそ、
何かできることはなかろうか、そう考えます。
 平たく云えば、せめて邪魔にだけはならないように、
 そして後進の風よけになれればいいと、考えます。
 こんな俚諺を思い出します。
 「年寄り笑うな いつか行く道ぞ
         若者笑うな いつか来た道ぞ」
 正月に立ち寄った小料理店で、面白いものを見つけました。
携帯カメラで撮ってきましたから、お見せします。

追伸、鑑定士制度の改定について、
国交省がパブリックコメントを募集しています。
この件については、「何でなの」と思ってますが、論評はいずれまた。
http://www.mlit.go.jp/pubcom/04/pubcomt1_.html

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