調停センター開設&法成立

【茫猿遠吠・・ADR法成立と調停センター開設・・04.11.19改訂】
 昨日の常務理事会への質問について誤解が生じてはと考えまして、
若干の補足をしておきます。
 なお、この件については、(社)日本不動産鑑定協会サイトに04.11.11付けにて、「東京不動産鑑定士調停センター開設」という標題の記事が掲載されました。
  調停センターの開設場所は鑑定協会事務局内
  電話 03-3434-2304
  FAX  03-3436-6450
http://www.fudousan-kanteishi.or.jp/japanese/new_j/index.html
なお、この件に関連して11/19付けにて裁判外紛争解決促進法が成立しました。
 裁判以外の紛争解決(ADR)を強化する裁判外紛争解決促進法が19日午前の参院本会議で可決、成立した。行政や民間の機関への法相による認証制度を設け、認証機関による紛争解決中は、法的な時効を中断できるようになる。時効を気にせず認証機関に解決を委ねられるため、ADRの普及につながると見込まれている。2007年6月末までに施行する。『サイト記事より引用』
 さて、質問の趣旨は「不動産鑑定士調停センター」というADR機関の設置について、常務理事会の真意は何処にと尋ねることにあり、ADR事業や調停センター設置に反対するものではない。
 設置に必要な手順を確かに踏むことなく、とにかく設置しようとか、調停センター開設という既成事実欲しさであれば問題だと云うものです。
曲がりなりにもADR機関を設置して、社会に貢献する意欲や姿勢を見せたいという考え方に理解を示さない訳ではない。
 しかし、意欲や姿勢だけでことの本質が解決できる訳でもないし、ADR機関として社会が認知する訳でもない。かえって、ことを複雑にし真意を誤解させる一因になるのではなかろうか。
 代理権欲しさのパフォーマンスと受け取られかねない性急さも疑問である。
実態の伴わない形式だけのものであっても、鑑定協会事務局に調停センターの看板を掲げる以上は、調停センターの形態は整えておくべきであろう。
 調停センター設置規程、調停受付から調停完結に至る具体的手順書、調停人候補者名簿、本来的にはボランテイアであるにしても調停人への実費弁償その他についての予算措置、等々の準備が整えられているのかを尋ねるのである。
 「11/02付けをもって調停センターを開設」とは、如何なる機関決定を経てのことなのかを尋ねているのである。鑑定協会サイトを閲覧しても、理事会報告は8/04付けが最新であるし、司法制度改革特別委員会報告に至っては3/12付け報告が最新である。協会メルマガも9/25付を最後に何も広報してきません。
 このように地に足がついた具体的かつ着実な準備も無しに、とにかく上辺だけ整えようと云う安易な姿勢や、問題先送り姿勢が問い直されなければならないと考えるのである。
そのような視点から、理事者は何を考えているのですかと質問したのである。
・・・・・・いつもの蛇足です・・・・・・
 去る03.03.25に、役員候補者各位に公開質問を致しました。
その折りにE-Maillアドレスの公開を許諾された横須賀氏及び増田氏のアドレスを再掲しようか考えましたが、万々ヶ一にもE-Maillが殺到すると、思わぬご迷惑を御両氏におかけしますので再掲は止めて、協会事務局アドレスを掲示します。
 諸般の問題について、各位のご意見を事務局気付け各役員氏宛にお届けになることも宜しかろうと存じます。その際には最低限のマナーとして住所氏名並びに所属単位会名はお書き添え下さい。
(社)日本不動産鑑定協会 事務局総務課 広報担当
 鑑定協会事務局 E-Maill jarea@fudousan-kanteishi.or.jp
・・・・・・いつもの蛇足-2・・・・・・
 小五月蠅く質問したり、時にラジカルな意見や、辛辣な意見を発表する、そんな『鄙からの発信』の真意を尋ねる方が、たまにおられます。
そんな時に茫猿はこうお答えしています。
・1999.01.20 より継続する超ミニコミ紙の役目と心得ます。
・Truth Fair Goodwill Beneficial を目標にしてゆきます。
・同時に、当時サイトで広言したことを愚直に求めてゆこうと考えています。
・・・・・・三無のあなたに・・・・・・
 6年近くサイトを運営してきたなかで、象徴的なことがありました。日頃200件も越えないアクセス数が「差額配分法を否定する高裁判決03.01.12」記事については600件近くありました。しかも500を越えるにそれ程の時間を要しませんでした。
 しかし2004年度の記事は、茫猿の予想とは大きく異なり、ADRも、鑑定法問題も、ネットワーク構築も、保護法も、取引事例開示制度創設も、アクセス数に伸びはありません。
 記事内容が伴わないことを棚に上げてと誹られそうですが、茫猿としては鑑定士諸氏の「無関心、無気力、無感動」を端的に表すものと考えています。
特に事例収集活動が鑑定評価活動の基礎を成すと考えていない鑑定士が、とても多くなったように感じています。事例は士協会事務局で閲覧するものとお考えの鑑定士が年毎に増えていると実感させられています。
 どのような経済的社会的背景があるにせよ、己の存在基盤や根幹に関わる問題について無関心、無感動、無気力そして無知であってよかろうとは思えないのですが、現実は老茫猿の思いを越えた処にあるようです。
珍しく美しいお山に会いました。【04.11.04撮影Exilim4.0】

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