ブログ世に倦む日日

【茫猿遠吠:ブログ世に倦む日日:05.09.17】
 サプライズ小泉劇場に始まり、そして終わった総選挙である。
この頃は少しばかり落ち着いた分析や評論が出るようになったものの、喪失感が癒されるものではない。特に小泉劇場の批評者であるべき第四の権力を自称するジャーナリズム(特にTVと新聞)が、結果として小泉劇場の出演者もしくは提灯持ちに甘んじた罪は大きいと考えている。
 何よりも総選挙をミーハー三文オペラに貶めてしまった罪は重い。
 にも関わらず、ジャーナリズムは相も変わらず政局がらみの話しか伝えない。
ニュースの本質や背景をえぐる話も伝えない。
よくよく考えてみれば当たり前のことである。今のジャーナリズムに独立不羈の気概を求めるのは木に登りて魚を求めるようなものであろう。
お台場、シオサイト、六本木ヒルズ、そして渋谷、あの近未来型ビル群の一画を占める新聞・TVが何よりも希求するのは体制維持であり自己保存と保身であろう。それ以外であると考えることが既に八百屋で魚を求めているのだ。
 茫猿も「岐阜睡狐伝(狐狸伝)」でも書こうかと考えた。何せ話題は豊富だ。
・野田聖子(民営化反対、将来総理候補)Vs佐藤ゆかり(落下傘くの一刺客)、
・野田聖子(不妊治療&事実婚)Vs佐藤ゆかり(不倫隠し騒動)、
・佐藤ゆかり(自民公認落下傘)Vs細江岐阜市長(来春改選期・握手拒否事件)、
・大野明(つや子参議院議員、民営化反対)Vs武藤嘉文(賛成):世襲の成否
・金子一義(過疎地:賛成)Vs藤井孝男(新興住宅地:反対):コスタリカ対決
・自民党県連が世襲代議士に踏ませた絵模様あれこれ
 選挙後の後講釈が多いとはいえ、祖父・父母・孫三代にまつわる怨念の話、
 地方議員が世襲代議士を絡め取る鞄と地盤と看板の虚実等々。
 今さらかもしれないが、後講釈ではない点に大きな意味があり、
 この先を読み解く上で、参考にしたいブログがある。
 朽ち堕ちたジャーナリズムに代わり得るものとしてブログを薦める。
 ブログ「世に倦む日日」である。(倦む:アグム又はウム)
 このブログの8/17から9/16までの記事標題を見てみる
 http://critic.exblog.jp/
8/17 郵政民営化の本質-【官から民へ】 ではなく 【公から私】 へ
8/29 マニフェストは商品仕様書ではない – 「白紙委任」こそ選挙の真実
8/30 郵政民営化とは本当は何なのか - 公社分割と株式売却の中身
8/31 公示日の朝の小さな出来事 - 大津事件と畠山勇子の死
9/01「構造改革」の言葉の意味変容 - 社会主義から新自由主義へ
9/02「構造改革」の意味変容 (2) - 日米構造協議から現在まで
9/04 私が民主党代表ならこうやって勝った - 全野党共闘とネット本拠
9/05 全特と全逓は「人間の鎖」を - ブロガーはライブドアのボイコットを
9/06 共産党は小選挙区票を民主党に流せ - 社民と共産は合同せよ
9/07 改憲シミュレーション選挙としての「郵政民営化国民投票」選挙
9/08 NHKはライブドア放送に – 「改革の天守閣」としてのNHK民営化
9/09 薩長同盟の政治 - 政治とは可能性の芸術である (ビスマルク)
9/11 Whole Lotta TrackBack - 胸いっぱいのトラックバックを
9/12 新自由主義の「自由と必然の王国」へ - 「革命」と「ファシズム」
9/13 組閣人事のサプライズとポスト小泉 - 野田聖子の復党と入閣
9/14 擬似二大政党制の崩壊 -「政治改革」を宣伝した政治学者たち
9/15 小泉劇場は続く - 次に抵抗勢力として粛清されるのは麻生太郎
9/16 愚直と不良 - 女性票を奪い取った小泉首相のセックスアピール
 ブログの標題を、筆者自身が書いているとおり司馬遼太郎の「世に棲む日日」よりとっているように、「世に倦む日日」氏は司馬遼太郎ファンである。
それ以外に筆者の背景は判らないが、何らかのジャーナリズムに籍を置く人のようだし、複数執筆の可能性もある。
今、人気のブログであるし、何より面白い。お奨めである。
 「世に倦む日日」氏が当初から、今日の結果を見通していたわけではないが、折々に的確な分析を示してくれている。賛否はそれぞれである。
自分の分析の補強にするも佳し、砥石にするも良しである。
8/09 小泉政治の終わりの終わり - 「構造改革」の嘘の露呈と終焉
8/10 選挙結果予想 - 民主党241(+66)、自民党182(-67)
   この当時の分析は全く逆に展開したのであるが、
 ブログ「世に倦む日日」である。
 http://critic.exblog.jp/
 このブログのTrackback(トラックバック:リンクのようなもの)が面白い。
 様々な広がりを味合わせてくれる。
・・・・・・予告です・・・・・・
 鑑定協会NWについては、9/25頃に何らかの取材報告をします。

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