茫猿鉄道の拘り-2-

第八期の茫猿鉄道ジオラマ製作も、一つの頂点に達したと一度は思えたが、結局のところ不満は解消できなかった。挙句、せっかく製作した山、都合三座も隧道も隧道基盤も破却してしまったのである。この歳になって中途半端なものを作って、ジオラマを眺めるたびに満たされない思いを味わわされるよりは、もう一度基盤から製作しようと考えた。ジオラマ作り40年の集大成に挑もうと思い立ったのである。

何処かで妥協しながらのジオラマ製作を続けるよりは、溢れるほどに時間が有り余る今こそ、1980年以来積み重ねた経験値を踏まえて納得できるジオラマを製作し、孫と遊びたいと思い至ったのである。

ホームセンターへ赴き、3ミリ合板、3╳3や1.8╳1.8ホビー角材、A3/1.2ネジ、木材ボンドなどを買い求めてきて、作り上げた新しいトンネル基盤である。塗装漏れが生じないように、軽く全体に塗料を吹きかけてある。完成後は全て見えなくなる予定である。この基盤の上に山を作り、滝と渓流を作り、ローカル鉄道を走らせる予定である。このローカル線は本線とはリンクせず、単体としてループ線に出来れば素晴らしいけれど、基盤の広さからすれば難しいかなと思っている。

今朝は雨だから予定していた畑仕事、じゃが芋植え付け用畑の整地畝立てが出来ないので、勇躍、昔(20年も前に)馴染んだホビーショップへ出向いて目の保養をしつつ必要な資材を調達してこようと考えている。気分は雨様々、雨また楽しである。途中でDIYショップにも立ち寄り、山の素材となるスタイロフォームや小麦粘土や樹脂粘土を探してこよう。

実は今まで、ジオラマの山は不要となった梱包材の発泡スチロール、新聞紙と水溶きボンドで作った紙粘土などで作っていた。40年間も素材を買わずに不要材の再利用で補ってきたのだが、本格的にと発起する以上は手に入る資材は手に入れようというのである。滝や渓流用の素材も購入する予定である。

掲載写真に同じ位置、角度から撮影した写真がより実景に近く、できる限り実景らしく作り、孫たちに歓声を上げさせたいと心躍らせている。

《追記》ホームセンターでスタイロフォームや樹脂粘土を求めたのちに、もう20年も前には週一の割合くらいで訪れていたホビーショップへ向かった。店は昔と同じようにミニカーやラジコンカーのサーキットを備え、フィギアなども充実していた。お目当ての鉄道模型も以前とは様変わりに充実していた。

欲しい鉄道モデルばかりだが、今日はジオラマ製作の材料調達である。水辺・滝製作用のシーナリーセット、崖面製作用のシーナリーセット、他に岩や川石、ターフ、汚し用塗料などを求めて帰宅する。

《2020.02.18 追記》
新しい基盤にスタイロフォームで山岳基礎を作成する。裾野を単線路が周回し仮設駅も仮り置いた。山から流れ出る滝と渓流、さらに山容全体を樹脂粘土、ターフ、ブッシュ、ロックなどで整える作業が残されている。トンネルポータル も随分とらしくなってきたが、汚しはこれからである。

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