茫猿鉄道・番外編その1

第八期茫猿鉄道ジオラマ制作も一つの山を越えたところで、新しい展開テーマが浮かんできた。それらを拾い上げてみる。

その一、路面電車走行キットを購入するか、購入しなくても手持ちのNゲージ路面の上で各地の市電模型を集めて走らせたい。現存する全国の路面電車踏破は既に終えたが、今度は模型で全国の路面電車を集めたい。ただし、路面電車はご当地ものだから全国販売されることは少ないし、継続して販売されることも少ない。

と記していて、現存保有車両に”名鉄岐阜市内線の路面電車”があることに気付いた。そうなると矢も盾もたまらなくなって、ジオラマ中央の市街地に路面電車軌道敷を設けたくなった。今日の天候は雨模様で野良仕事はできない。しからば早速改造だと改造イメージが浮かび出すと、もう目が冴えて眠れないのです。

午前三時から改造作業に取り掛かって一段落したら正午である。これでHOゲージ複線路2本、Nゲージは内回りループ線路を含めて2系統、それにプラスして遠吠岳を周回するローカル線1系統と市街地路面電車エンドレス1系統、都合合計6系統である。手持ちの古い資材を遣り繰りして作るから、部分的に不都合もあるが、それは追々に取り替えてゆくこととする。いつか、専用の軌道敷を敷いてみたいと思っている。

改造作業は結構な大仕事になった。というのは、駅前の市街地に直線路を敷設するだけならそれ程でもないけれど、直線行止り線路では運転に面白味がない。だから、最内回り周回路を敷設するのである。街区側では路面敷設をイメージし、周回する反対側では鄙里山寺の基盤下に敷設するのである。反対側は準地下鉄イメージである。

次葉サムネール表示写真の最後の写真で見えるように、外側はHOゲージ複線路、その内側はNゲージ複線路、そしてNゲージ内回りループ線路の高架線路(改造前は鄙里山寺基盤の上を通っていた)、高架線路の内側下に路面電車線路がのぞき見える。

この鄙里山寺基盤の改良が難工事だったのである。
《左》駅全景、居並ぶ車両は左から、SL-C58山口号、SL-C62北海道タイプ、電機EF66(以上はHOゲージ車両)。駅に停車するのは電機EF64、名鉄パノラマカー7000型、そして名鉄岐阜市内電車、オレンジ色のマンション横ループ線にはキハ120形ディーゼルカー(高山線)、トンネルの上・山裾にDE10形ディーゼル機関車、画面中央上ビル越しに山寺の五重の塔が見える他に廃線旧駅前の寂れた商店群も見える。

街路側正面の鉛筆ビル側面に茫猿がかつて所属していた鑑定事務所名や「鄙からの発信」の看板表示が見えるのは御愛嬌である。この鉛筆ビルは、茫猿が個人事務所へ移行する以前に作ったものと記憶する。

《中》名鉄岐阜市内電車、GSの左隣りは光映会館シアターで”月夜の宴”上映中、GSには誘客マネキンとしてガンダムが鎮座している。このガンダムは孫たちが来岐するまでに、アンパンマンなどのフィギアに変えねばと思っている。
《右》全景の内、ジオラマ左側部分、山寺、遠吠岳や放牧場が見える。
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《左》遠吠岳の茫猿渓谷、デッキガーダー橋を渡るDE10形ディーゼル機関車。
《中》右手前より俯瞰する全景
《右》ジオラマの後背から見る全景、前述のとおりHO複線路、N複線路、N内回りループ線高架部分、そして高架下に路面電車周回軌道敷が見える。他に銭湯、火の見櫓、消防倉庫、鎮守さま、そして小さな小学校などが見える。
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その二、京都寺町鞍馬口の天寧寺墓前で亡き友を偲ぶ会を開いて、そのあとで天寧寺から北野白梅町に向かって嵐電を楽しみたい。広隆寺山門前を走る嵐電を撮影するのも良いだろう。嵐電を撮影してから広隆寺の弥勒菩薩さま半跏思惟像(宝冠弥勒、左)、並びに宝髻弥勒菩薩さま(泣き菩薩像、右)に、お目に掛かれば好ましい旅になる。
《左、観仏日々帖》、《右、JapanTemple.com
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その三、かつて親しんだ私鉄電車模型を集めて茫猿鉄道ジオラマを走らせたい。先ずは名鉄パノラマ特急(保有済)、近鉄ビスタカー(保有済)、阪急電車、京阪電車、叡山電車などなど。今や乗りに出かけることもままならない。けれどジオラマの上でかつてを偲ぶのも悪くはない。阪急特急車両の組立キットを購入したのは10年以上も前のこと、キットは手付かずで今も購入時箱入りのままである。

それでも第八期の茫猿鉄道ジオラマを制作して「鄙からの発信」に公開すれば、長い間に買い集めたものの収蔵されたままになっていた多くの編成車両も、こうして陽の目を見させることが出来た訳で、それはそれで嬉しいことである。

その四、早朝から路面電車線路を敷設する改造工事をしていたのだが、改造工事だから細かい箇所に細筆を使って補強塗装をしなければならない。若い頃と違って、ヤッツケ仕事で無くじっくりと取り組むのだが、途端に年を思い知らされた。先ず目が届かない、次に筆を持つ手先がふるえて、美しい塗装ができない。已んぬる哉である。

この分では阪急電車の特急4両編成組立キットに取り組むなんぞは至難のことだろう。ジオラマ造りだって、やはり今回が最後のこととなるのだろう。然し乍ら、つくづく鄙人(ヒナビト)ならぬ暇人(ヒマビト)の茫猿だこと。

その五、ネット検索してみると、路面電車の通販出品表示は結構ある。広島電鉄、都電荒川線、京福嵐山線、阪堺電車、長崎市電、路面軌道ではないが叡山電車や江ノ島電鉄などなど。結構あるものの各々の車両に動力ユニットを加えると一車両あたり7〜9千円となる。LRT(Light Rail Transit:次世代型路面電車システム)まで加えると?、喜寿の茫猿のお小遣いではもうお手上げである。

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