海底に白道

 暗号文のごとき表題であるが、いずれも書名である。”刑事・鳴沢了”シリーズ以後、しばらく本を買っていなかった。親父が残した書籍を町の図書館へ寄贈するに際して、残しておいて読みたい本を選んでいたら新刊本も買いたくなった。

 そこで、ネットで勧めてくる本のなかから数冊選んだというワケである。

 その前に、親父の遺した書籍から読みたいなと選んだ本がこれらである。
『野に良寛』三上和利著・コスモヒルズ
検索してみたが、「野の良寛」は多くヒットするが、「野に良寛」は良い検索結果が得られない。「コスモヒルズ」に至っては集合住宅しかヒットしない。
 良寛ばやりの虚像あまたうごめく中、良寛の〈詩・歌・手紙〉から良寛の実像を探る。悟りくさきことを避け、みんなと同じように生きた、ただみんなのようにあくせくとは生きなかった良寛、貧しさの中で詩歌や書、人との交わりを楽しみ優游と生きた良寛を描く。《ネットより引用》

白道』瀬戸内寂聴著・講談社
 北面の武士佐藤義清(のりきよ)は、決然と出家した。忘れ得ぬ女院への激しい恋を秘め、仏の救いを願いながら歌に執着する懊悩の日々。源平の争乱の世に歌一筋、草庵閑居と漂泊の旅。矛盾と相克の末に西行は、わが心ひとつがついに捕えきれないことを悟る。人間西行を描いて深い感動をよぶ、芸術選奨文部大臣賞受賞作。《講談社惹句より引用》

「親父の書棚」 我が想いの為に映像を残す。いわば残心とでも云うか。 

 さて、今日配送されて来た三冊はこれら、奇しくも全て講談社発刊、ひょっとしたらネットの検索傾向を探るアルゴリズムの為せる技に嵌められたのか? でも深海巨大地形にはとても興味がある。それに勘太郎でも貫太郎でもない換太郎という名前に惹かれる。

 宇宙もの、その始まり論ならば村山 斉 氏であろうが、その村山氏が絶賛というからには読む価値が有ろう。量子なんてとても解りはしないだろうが、見えるまで解説するというから読んでみよう。梅雨の夜長の眠り薬に量子論がなろうか。

量子とはなんだろう』松浦 壮・講談社
宇宙の始まりに何が起きたのか』杉山 直・講談社
見えない絶景 深海海底巨大地形』藤岡換太郎・講談社

 三冊合計で3,520円だったが、いつの間にやら貯まっていたポイントが2,330点、差し引き1,190円の支払いで済んだ。プライム会員だから送料負担も無し、何やら申し訳ない心地である。

関連の記事


カテゴリー: 茫猿残日録 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください