中島康典候補のご回答

 取り急ぎご質問に対して、回答させていただきます。今後とも皆さんのご意見を参考に、勉強させていただきますので、ご指導ください。
1 競売最低価格制度について
 もともと競売評価は鑑定評価の領域ではなく、法務省管轄の事業に、鑑定士がその経験、知識をもって協力しているというのが、協会内での多数の認識であったように思います。
したがって、協会で正式に議論することがなかったと理解しています。
 しかし、この仕事が多くの鑑定士の重要な収入源の一つになっていることが現実であると思いますので、競売評価の依頼の減少につながる最低落札価格廃止(選択制の導入)という動きに対しては大変憂慮しております。協会として早急にこの問題に対応すべきと考えます。 
2 東京高裁の継続地代に関する判決について
鑑定協会としては、調査研究委員会で十分検討する必要があると考えます。先の理事会においても、調査研究委員長よりこの問題への対応の方針が示されたと記憶しおります。
3 資料収集について
 あらためて申すまでもなく、取引事例等の資料収集は主体的・継続的に行うべき重要な問題であります。
 資料の収集は、各鑑定士の方々の地道な努力の結果であり、私自身、資料委員会に比較的長く関与させていただいてきましたが、一朝一夕に解決できる代替案はないのではなかろうかと感じていますが、妙案があればご教示いただきたい。
 長期的には、国土交通省の審議会でも情報公開の議論がされており、鑑定協会は、このような視点の中で、鑑定士と資料の問題をどう考えるべきか、を検討することが要請されているように思います。
4 鑑定協会の有り様について
公益法人である以上、特定少数の業益のみをめざす法人のそしりを受けないように、公益事業の一層の充実を図るべきであると思っています。また、鑑定士法については、鑑定協会として十分議論すべきものと考えます。
5 会員との意思の疎通について
 メールマガジンの活用 ⇒活用すべきと考える。
 E-mailアドレスの公開 ⇒公開してもよいと考える。
6 若干の感想
 私自身事情不案内でよく分からないのであるいは見当はずれかもしれませんが、今回このような形で、公開質問(かどうか分かりませんが?)をいただきましたが、選挙運動の一環でないとすれば、しかるべきところ(選挙管理委員会とか?)で音頭をとって行っていただいた方が公平性の確保の観点からも望ましいのではないでしょうか。今後協会で検討すべきテーマかとは思いますが・・。
中島 康典

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