世の中には、「知らぬが仏」とか「見ぬもの潔し」などという話が多い。
「聞くと見るとでは大違い」というのもあれば、「百聞は一見に如かず」というのもある。 その伝で云えば、今回はマアーそんなものかというところでしょう。
葛飾柴又帝釈天を訪ねてまいりました。
浅草から、都営地下鉄浅草線に乗り、高砂で京成金町線に乗り換えて柴又までという小旅行です。最初に戸惑ったのが、京成電車と都営地下鉄と京浜急行が相互乗り入れでつながっていることです。つまり、成田空港から羽田空港までが一つのラインでつながっているのです。
知らないものだから、いつの間にやら乗換駅を過ぎてしまったと慌てましたが、実は浅草から高砂駅(帝釈天行きの支線乗換駅)まで直通なのです。
同様に帰途は、柴又から高砂一回の乗換で京急品川駅まで直行して、
そこからはバリアフリー状態で新幹線乗換です。
こんなに楽に来れることなら、もっと早く来るのだったと思うと同時に、秋深くなったら、もう一度訪ねようと思ったことです。
なにせ、この柴又界隈は茫猿達「団塊前世代」の一部にとっては、聖地です。
初恋に目覚めた頃、伊藤左千夫の「野菊の墓」を読んで、政夫と民子の幼い恋に涙した「矢切の渡し」が此処です。
鑑定士受験に疲れて、安酒を飲んだ居酒屋にかかっていた歌は「連れて逃げてよ・・・」の「矢切の渡」でした。
「フーテンの寅」第一作上映の頃(1969年頃)から数年は受験やら何やらの真っ最中であり、映画館で映画を見た記憶はありませんが、1969〜975頃の作品は、当時の懐かしい情景がふんだんによみがえってきます。
※寅さんが妹さくらに見送られる京成電車、構内横断通路が今残る駅は少ない
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