磐越東線、磐越西線

04/26は十年ぶりに懐かしい磐越西線の旅です。 磐梯熱海温泉五百川渓流沿いの宿を朝食も早々に発った茫猿一行は、磐梯熱海駅から磐越西線会津号に乗車します。十年前に一日かけて郡山から新潟に向かった旅の一部再現です。 この時に事故のために長く停車した”山都駅”で、為すこともなく独り眺めていた無人駅のフォームに舞い散る桜吹雪が今でも目に浮かぶのです。


磐梯熱海駅から会津喜多方駅まで乗車した”快速あいづ号”です。列車の塗装は”郷土玩具・赤べこ”です。

喜多方はラーメンで有名ですが、岡山県倉敷や小江戸川越ほどには有名ではありませんし軒を連ねてもいませんが、蔵の町としても知る人ぞ知る町です。 漆喰造りの蔵も多くありますが、煉瓦造りの蔵も多いのが特徴でしょう。 貯蔵蔵、味噌醤油の醸造蔵、座敷蔵、なかには厠蔵というのもあります。写真はバルコニー付きの煉瓦蔵(座敷蔵)です。 この蔵座敷の造作は縞柿(ゴルフクラブヘッドのパーシモン材)で施工されていて、見事なものです。 庭の松陰にバルコニーが見えます。

喜多方駅前から一日乗車券を購入して乗客となったブラリンバスを”蔵の里”で降りて、寒さに苦情を述べるパートナーを”熱いラーメンが待っているからと”なだめすかして町中を歩いたのですが、人通りも少なくミゾレにも思える氷雨は少しこたえました。写真は蔵の里に移築復元されている珍しい左曲がりの曲がり屋です。

寒空の下ですが、散り初めのしだれ桜並木道です。 この並木道やふれあい通りを蔵の里から駅まで歩いたのですが、土地区画整理施行後の蔵の里付近住宅地は空き地が多く、旧来からの商店街も空店舗や半営業中のお店が多いという、地方都市お定まりの光景でした。 空き家となり朽廃が進んでいる廃墟蔵も見かけたことです。
ラーメンで町興しはとても良いのですが、散在するラーメン店を線につなぐ工夫が欲しいし、ラーメンを二食も三食もできないから何かもう一工夫欲しいところです。 《一杯のラーメンを三人で分け合うことや、ミニラーメンをメニューにおく店もあるようですが、予備知識なしでは判りません。ラーメン較べを店頭に表示する看板が望ましいし、町歩き者のための案内標識を多くして欲しいところです。》

喜多方駅前の煉瓦造りの蔵喫茶店”煉瓦”です。 喜多方ラーメンについては云わぬが花でしょう。 口に合わないと云うのではなく、縞柿造りの醸造元で教えて頂いたお店一軒で”喜多方老麺”を語っては申し訳ないということです。 しかも教えて頂いたお店は後ほどに知ったのですが、”喜多方老麺会42店舗”には入っていないラーメン店なのです。 昼時を少し廻ってから食したラーメンは、水準以上だったとは思っています。

帰途に乗り換えはしましたが、下車しなかった”驛松若津會”駅名看板です。

最後は、『鄙からの発信』定番”喜多方の蓋”です。 意匠は若松です。

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