菜種梅雨という気候用語が存在するのは知っていたけれど、今年の菜種梅雨は異常である。報道によれば、東海地方における四月前半の日照時間数は例年の五分の一であるという。晴れの日というよりも雨の無い日が二日続いた記憶が無い。畑は乾くことが無く泥濘みっ放しである。苗ものも葉ものも生育が随分と遅れている。今朝も小雨模様の鄙里である。
沖縄辺野古基地問題では安倍総理が翁長知事と今日会談するらしい。遅きに失したと云うよりも、事態が容易でないとようやくに気づいたのであろうか、それとも米国訪問前のアリバイ工作か。 沖縄は今や、琉球国の独立も視野に入れた自治権拡大を目指すべきであろう。沖縄特区ごときに誤摩化されてはならないのである。 経済問題を言揚げする人がいるだろうが、当面の下支えは基地使用料があるし、パスポートが必要な異国ともなれば観光的効果も大きいだろう。
尖閣諸島問題と絡めて中国の影響を云々する人もいるだろうが、ためにする陰謀論議などに右往左往しないことが肝心なことであろう。
原子力規制委員会から再稼働審査合格通知を得ていた高浜原発について、福井地裁は再稼働を認めない仮処分決定を出した。 北海道新聞4.15社説は「原発回帰に重い警鐘」と論じている。この件について、沖縄タイムスは「粛々とはゆかない」と題して、菅官房長官談話を揶揄している。すなわち、「新基地建設問題で封印したはずの「粛々と」という言葉はどうやら、政府の意に沿わない結果が出たときに、それでもやるんだという意思を示すために、使うものらしい。」と述べている。
仮処分への異議申し立てが認められる可能性も高いと思われるから、この仮処分が確定するには大きなハードルが控えている。 しかし、個々の裁判官が「原発は安全である。」と、良心にしたがって言えるのかどうかが今や問われている。 では政治家はどうなのかと云えば、彼らは利害関係者に絡めとられていて、十年以上も先を見通した判断ができなくなっている。それだけのことである。《十年、五年先どころか、一方的な目先の判断に墜ちているのが、原発再稼働推進論者なのである。》
長い菜種梅雨で、今年の桜の季節はそれほど楽しめずに過ぎていったが、我が鄙里はまだまだ桜である。山桜の一種であるが鄙桜よりも十日以上遅れて開花した桜が、隣の葉桜の若みどりに映えている。
こちらは桜の季節の掉尾を飾る八重桜である。右となりはハナミズキ、背後はカエデ。
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