デジタルカメラあれこれ

 いつもの茫猿遠吠や只管打坐と趣を変えて、デジタルカメラについてあれこれと書いてみます。読者各位は既にデジタルカメラをご利用の方も多いでしょうが、未導入の方にも、既導入の方にも何かの参考になればと思います。


 デジカメは出だしの頃に購入しましたが、印刷の仕上がりが見るに耐えずお蔵入り、同じ頃導入したフィルムスキャナーも同じ運命でした。時を経て、最近デジカメを本格導入致しましたところ、予想以上の出来映えで加工のし易さとアルバム作成の簡易さを考えれば、銀板写真の命脈は鑑定業務上では終わったのかと一瞬思いました。
 私の採用した仕様
カメラ    Nikon COOLPIX 950、市場価格 100,000円
プリンター  EPSON PM2000      市場価格 45,000円
記録媒体   コンパクトフラッシュカード48MB 市場価格 15,000円
その他    カードドリーダー          市場価格 10,000円
その他    28mm広角レンズアダプター     市場価格  8,000円
専用用紙   上級ファイン光沢紙は1枚80円程度ですが、一般ファイン紙や一般上質コート紙でも十分使用に堪えます。上質コート紙ならば1枚5円程度。
 撮影したファイルをPCに移動して、印刷する際のソフトが重要ですが、専用ソフトは利用しませんでした。汎用ファイルソフトであるファイルメーカープロのオブジェクトフィールドを利用しました。「インポートレイアウト」と「印刷レイアウト」を作成し、「インポートレイアウト」はアルバムとサムネール的に利用し、「印刷レイアウト」は印刷と若干の加工に利用しています。テキストフィールド等は自社業務番号、撮影日時、撮影場所、撮影方向、正面側面等写真の名称、その他備考等です。
 レイアウト作成のコツは「インポートレイアウト」の「オブジェクトフィールド」を、モニター上で写真が判別できる程度の大きさに止めておくことと、フィールド書式を縮小拡大自由に設定することです。写真サイズは「印刷レイアウトで必要な大きさに拡大できます。これは、写真インポートやアルバムの検索の際に、サムネエール効果を利用しますので、作業時間を節約します。写真の加工はファイルメーカープロではできませんので、レタッチソフトを利用して加工した後にインポートするという手順を踏むことになります。尚、アルバムファイルを月別や業務別に分けて、あまりボリュームを大きくしないことも重要です。
以下は、デジカメを業務に利用した後の感想です。
 デジカメはスチール写真としてはまだまだです。特に永年一眼レフカメラ(NikonF401x、通常は24-50mmレンズ装着)を愛用してきた私としては満足していません。これからも、デジカメと一眼レフを併用するつもりです。特に山の現況写真は望遠を併用した一眼レフに限ると思います。又、建物の細部写真なども一眼レフだと思います。
 現在60万円以上します、交換レンズ使用が可能なプロ仕様のデジカメが20万円以下になれば買い換えたいと思いますが、その場合も購入順位はLBPプリンターが優先するでしょう。つまり如何に高画素数のデジタルカメラでも、Web利用ならば兎も角、印刷利用では弱点が露わになります。入り口から沢山入れても出口が狭ければ流れないのと同じことです。
 初期の使い捨てカメラ程度の仕上がりは期待できます。DPEショップに頼らないので、自分の手元で焼き増し(印刷)、引き延ばし(拡大)が自在にできますし、コストは多少の電気代と手間賃だけです。CDライターがあればデジタルアルバムの作成もできます。(MO等でも可能ですが)
写真説明が手書きやゴム印でなく活字印刷となります。私の場合に限って云えば、書類の仕上がりの品等は数段上昇しました。多くの写真説明分を記入することも厭わなくなりました。同時にデジカメには記録としての優位性があります。保存・検索その他、いわゆるデジタル化の優位性は比較するまでもありませんし、レタッチソフトを利用しての、写真をつないだりトリミングしたりする加工も魅力的です。
 デジカメの問題点は、カメラが軽く小さいことから、手ブレの危険がつきまといます。現在のデジカメはいわゆる軽薄短小の流れのなかにありますから、一眼レフの重厚感がありません。これが一番の問題点です。
※ファイルメーカープロV4 クラリス社

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