お彼岸にメデイアあれこれ

 お若い方には、今回は何を今更という話でしょうが、40GBのHDを
もてあましている茫猿には新鮮な発見だったという話です。
お彼岸には、過去を偲ぶと云うことです。
 『鄙からの発信』の読者の方の中で、8インチのFDを憶えておられ
る方は何人お見えでしょうか。もう十数年も昔になりますか、当時のフ
ロッピーデイスクは8インチの大きさでした。約24cmの円盤だったので
す。デイスケットをドライブに挿入するとカタカタ音がしたものです。
デイスケットの挿入口も今のFD挿入口と較べれば、随分と存在感があ
りました。
 FDが何故フロッピーなのかは、当時のものを思い出せばよく判ります。
紙ケースに入ったペラペラのものでして、こんなモノによくぞ大量のデー
タが記録できることだと思ったものです。(当時としては大量なのです。
HDでさえも20MBとか30MBという時代ですから)
floppy
1 〈衣服などが〉ばたつきやすい;柔軟な.
2 《略式》いくじ[元気]のない.
3 〈文体などが〉締まりのない.    プログレッシブ英和中辞典
 今の3.5インチFDも記録媒体自体は同じものであり、ハードケースか
ら中味を取り出してみれば、ペラペラのフロッピーが入っています。
 それが5インチになり、現在の3.5インチへと、どんどん縮小されま
した。小さくなるのと並行して値段もどんどん安くなっていったもので
す。
 FDは安くなるのですが、ドライブを買い換えるのが大変だったり、
(5インチFDドライブが10万円以上したものです。)
データを渡そうにも相手が5インチや3.5インチFDドライブを持って
いなかったり、PC98とIBMフォーマットではFDの容量が異なっていた
り互換性が無かったりという苦労があったものです。
数十枚の8インチFDのデータを5インチFDに複写するのも鬱陶しか
った記憶がありますし、保管にも場所をとりましたものです。
 8インチの頃の値段を正しく憶えていませんが、確か2千円から3千
円もしたと記憶します。ですから、FDを初期化して再利用するという
のは当然のことであったと記憶しています。
その残滓かどうかは判りませんが茫猿の回りでも3.5インチFDが一枚
100円近くになっても古いFDを初期化して利用されている方が何年
か後にもお見えになったようです。
 その後大量記憶媒体としてはMOが普及しましたし、外付けのHDも
安くなりました。また、どういう訳か茫猿の回りではZIPが殆ど普及
しなかったのも今となれば不思議です。最近では 630MBのMOデイス
クが一枚数百円ですし、40GMのHDが3万円前後で購入できます。
実にFD2万枚以上に匹敵しますから用途が違うとはいえ費用対効果を
考えれば、HDの低価格化は凄いと思います。
 つい最近に、ある種のデータファイルを配布する必要がありまして、
全体の容量が5MB程度ありましたから、FD3枚に分割して配布する
のも面倒だし、いっそのことMOに複写して配布しようかと考えてパソ
コンショップに参りましたら、MOの単価が数百円なのに、CD-Rは
一枚百円以下でした。 
 他にも、名刺大長方形のCDがあったり、スマートメデイアやコンパ
クトフラッシュを利用する手もあるのだと気付いたり、浦島気分でした。
ついでのことに、オリンパスE-10を補強する意味で、動画も記録で
きるキャメデイアC-990ZOOMを衝動買いしました。
 茫猿にとっては必要がなかったからCD-Rの売場を覗いていなかっ
ただけであり、これに驚くことはないのですが、正直いって媒体市場の
変化に驚きました。早速にCD-RWドライブと生CD-Rデイスクを
購入して、ファイルの複写を20枚程行ったのですが、複写速度が速いの
と安定しているのにまたまた驚きました。FD感覚でファイル複写がで
きるようになっているのです。 
 複写する本体ファイルは5MB強ですが、CDの残り容量があまりに
も大きいのでついでに100MBほどのデータファイルや汎用ソフトをお
まけに付けたことでした。
いつもの蛇足です ———
 茫猿にはまだ孫がいません。しばらくは孫の顔を見れる可能性もなさ
そうですが、デジカメで孫の写真を撮ってCDに焼いて保存したり、関
係先に配ったりする時は何時になったら来るのだろうと思いつつ!!
 でもその頃になればなったで、今とはメデイアも様変わりしているの
だろうと思いながら、これから一人晩酌に向かいます。

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