ノレソレと携速98

 外は芽起こしの雨が静かに降っています。夜半には低気圧が通過して
春一番が吹き荒れるかもしれないと天気予報は伝えています。
「鄙からの発信・茫猿遠吠・只管打座」も第一報を発信したのが99年
1月でしたから既に1年余を過ぎたことになります。ホームページ掲載
に始まり、メールマガジンを発行するようになってからも10ヶ月近く
が過ぎました。この間に、読者数も順調に増えており、有り難く思いま
すと同時に、読者からの激励やお報せなどのメールを頂く度に発行責任
も感じております。
 年末から1月にかけては暖冬に過ぎてゆき、このままでは巷間に云う
ところの地球温暖化の影響が現れてきたのかと憂えていましたが、2月
から3月にかけては、例年以上に雪も霰も降り寒くもあり、年間の降雨
量と平均気温は月別では凸凹が多少あっても、通年ではそれほどのこと
はないと安堵しています。(勿論、それはさておいて温暖化の影響は深
刻に受け止めるべきとは思っていますが。)
 茫猿遠吠の草深い陋屋にも、春の感じは其処ここに現れており、昨日
は蕗の薹(フキノトウ)を摘んで蕗味噌を造りましたし、菜花のおひた
しが食卓にのぼるのは毎日のことです。桜の芽先もほのかにピンクに色
づいています。
 晩秋のすずやかな月光もいいものですが、春先のおぼろ月もまた風情
一流の感じがします。温室栽培や南半球からの輸入などで何事にも季節
感が失われてゆく昨今、せめて身の回りだけでも少しは季節の移ろいや
旬を味わいたいと考えます。
 旬とかハシリとか云えば、先日はこの春最初の「ノレソレ」をいただ
きました。ノレソレとはアナゴの稚魚のことで各地で名称が違うのでし
ょうが、東海地方ではノレソレと言います。体長3~5cm、白く透明
感のある小魚で、刺身または二杯酢でいただきます。
 春を感じる小魚には、もっと有名なシラウオとシロウオがあります。
特にシロウオを二杯酢に泳がせて頂くのは、残酷といえば残酷でしょう
が、所詮他の生き物の命を頂いて命永らえる人間の性なれば、優雅に数
匹のシロウオを味わわせて頂くのもかえって供養だと思います。
 シロウオの踊りは博多が名物のようで、私の地方では滅多に口には入
りませんが、刺身ならばお目にかかることもあります。シロといえば、
あの手間暇のかかる富山名産のシロエビも今が旬のようです。
 さて、旬の話をもう一つ。
 これも、つい三日前にAthlon(確か600MH)とMT-PRO、
RAM128MH×2、DVDその他で新しいDOSV機を組み立てて
もらいました。実に軽快に動きます。さらにそこへ、 SOURCENEXT社の
携速98を入れました。携速98とはCDDをHDのなかに仮装的に増
設するソフトでして、広辞苑CD、 BOOKSHELF-CDをHD内に複写し
て使用できます。
※MT-PRO・・カラーアルミ筐体・PCの箱・普通はプラスチック、しっ
かりした造りで放熱性が高い。茫猿は深いえんじ色を求めました。無味
乾燥になりがちなPC筐体がMAC-G4の独特の筐体とMT-PRO
の筐体が並びますと、いささか異なった雰囲気を醸し出します。
 更に、ジャストシステム社のDr.Mouseを入れるともっと作業環境が快
適になります。Dr.Mouseは朝日新聞社の知恵蔵を文章入力中に随時使え
るというソフトです。CD版ですからCDDを占拠してしまいますから、
連装CDDを使用していない限り、広辞苑やら知恵蔵やらを交互に入れ
替えて使うのは結構面倒なものです。更に加えて、音楽CDやモニター
の片隅でDVDを動かしながらなどと云う芸当はとてもできません。
 これを、可能にするのが携速98です。ワープロを打ちながら、同義
類似語を探したり、漢和辞典を探したり、PC辞典を探したりというの
は疲れる技ですが、携速98を設定することにより、それらが解決され
ます。さらにCDDでCDを稼働させるよりも検索速度が速いのですか
ら何をかいわんやという心境です。
 Dr.Mouseは文章入力中に知恵蔵を使うというCDソフトです。
例えば、コソボ問題と入力して、「コソボ」をマウスクリックしますと、
知恵蔵の該当部分を自動検索して、モニター上のダイアログに表示され、
末尾に掲載するように簡単にコピー&ペーストできます。
 どんどん、PCやWebの世界は変化していると思います。時移り、
春になれば、ノレソレもしろうおも回遊してきて、舌を楽しませてくれ
ます。蕗の薹も芽生え桜も咲きます。
 しかし、PCやWebの世界は、ドッグイヤーを通り越して、マウス
イヤーの世界に入っているのではと思います。付いて往くのは大変です
が、そのつもりでウオッチングしていて、面白そうなもの興味ありそう
なものを試してゆくという好奇心は無くしてはいけないなと思います。
 どうせ、もう暫くすれば、NETにつなぎっぱなしにして、CDDも
FDDもいらない、必要なツールはWebから引っ張ってきて使うとい
う時がやってくるのでしょう。そういう変わり方が楽しみでもあるし、
空恐ろしくもあります。ですが、止めようのない世界で、如何にして主
体性と独自性を保持してゆくのかと云うことこそが、当に問われている
のではないでしょうか。
 一面では、どんな難しい言葉もワープロの世界では、いとも簡単に変
換してくれます。同音異義語も類似語も簡単に提供してくれます。その
時に試されるのは、それらの類似語や異議語の判別ができる能力なので
はないでしょうか。つまり、問われるのは基本的読み書き算盤という基
礎能力なのではないでしょうか。エクセルやワードやファイルメーカー
やPCやパッケージソフトの能力向上に驚くと同時に、基礎能力の向上
を図らねばと思うのです。
※以下はHD内の仮装CDDより、広辞苑および知恵蔵を検索引用した
ものです。
しら‐うお【白魚】‥ウヲシラウオ科の硬骨魚。体長約10センチメ-ト
ル。体は瘠型で半透明。春先、河口をさかのぼって産卵。日本の各地に
産し、食用。
シロウオ(素魚)は外観も習性も本種に似るが別種。鱠残魚。銀魚。
炭俵「―のしろき匂や杉の箸」。「―のような指」
しろ‐うお【素魚】‥
ウヲハゼ科の海産の硬骨魚。全長約5センチメ-トル。体は細長く円筒状。
透明で、鰾うきぶくろが腹部に赤い点として見える。わが国の所々の海
岸に産し、春、産卵のため小石の多い川口をさかのぼる。美味。シラウ
オとは別目。シラス。ギャフ。若狭地方ではイサザ。
どろ‐め【泥目】 ハゼ科の海産の硬骨魚。全長約10センチメ-トル。体
は暗褐色で、淡色の小斑が散在する。日本各地沿岸に分布。高知地方で、
生で食べるイワシ類の白子しらす。
コソボと台湾【政治‐外交】中国側が新ガイドライン安保に対する警戒
感を深めた背景には、NATOによる対ユーゴ空爆作戦時に、在ユーゴ
中国大使館を空爆した事件がある。中国は、アメリカのステルス機によ
る在ユーゴ中国大使館空爆後、アメリカによる世界一極支配体制に対し、
危機感をもって受け止めている。中国から見れば、ユーゴにおけるコソ
ボは中国における台湾であり、ユーゴを攻撃したNATOは中国を標的
にする新ガイドライン安保を直ちに連想させる。台湾の李登輝総統が一
九九九年七月九日に「中台関係は国と国との関係だ」と発言し、中国が
猛反発したのも、同じ脈絡で考える必要がある。
※コソボ問題はもっと長いのですが、以下省略でペーストしてあります。

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