浜の真砂は尽きるとも

【只管打座・・浜の真砂は尽きるとも・・03.08.28】
 立て続けに記事を掲載するのは、書き込む方はともかくとして、さして中身
が有るわけでもないのに、付き合って頂く読者の皆様に申し訳なく思います。
でも一言、言揚げしておくべきと思い手短に書き込みます。
 ファナティストにも見える小泉氏の本領発揮とも言えるニュースが報じられ
ました。それは、遂に改憲を発議したことです。小泉首相が05年11月まで
に憲法改正に関する自民党案を検討し、改憲論を選挙公約に織り込むべく山崎
自民党幹事長に指示したと報じられ、次いで記者会見で次の様に述べました。
 小泉氏は、憲法9条のあいまいさを糺すべきと云い、憲法で自衛隊を軍隊と
認めしかるべき地位と名誉を与えるべき時期が来るという。
 かつて小泉氏から「あるべき憲法論」など聞いたことはないし、まとまった、
改憲論旨を述べることなどなく、片言節句のみでことを攪乱しようとするよう
にしか見えません。いかにも言葉が軽い。
 貴乃花関が引退と引換にかちえた優勝の一番に、「感動した」と祝辞を述べ
た小泉氏に「危うさを感じる」と、茫猿は申し上げました。
今は、そのとき以上の危うさを感じています。
 左手で構造改革論、郵政・道路公団民営化を唱えて中道派の支持を求め、右
手で靖国問題、有事法制、イラク派兵そして改憲問題を俎上にして右派の支持
を期待する。
背景にあるのは自民党橋本派の分断解体と自身の総裁再選だけではないのか。
日本の将来を左右する問題について、
いかにも軽々しいと感じるのは茫猿だけでしょうか。
 郵政民営化の問題点はつまるところ、郵便貯金と簡易保険を資金とする財政
投融資をいかに計らうかでありましょう。道路公団民営化の問題点は、従来型
高速道路に代わる高規格道路をいかに建設するかにあると考えます。
新幹線の延伸も在来線乗り入れによる「こまち」型新線をどう建設して行くか
という点につきると考えます。
 そういった問題点の明示あるいは選択肢の提示のない、片言節句をもてあそ
ぶだけの小泉氏のアジテーション型(またの名をワイドショー型)政治に振り回
されるマスコミも情けないと思いますし、音無しの国民も情けない。
・・・・・・いつもの蛇足です・・・・・・
 改憲論とか論憲論に対して、茫猿はこう考えます。
・今の憲法が示す「国民の福祉と人権」をまず実現してからのこと、
・九条問題については、専守防衛の自衛隊は歴史的事実として存在し
・同時に紛争解決の手段に武力をもちいないという思想を堅持すべき
 と考えます。
憲法第二十五条
・すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
・国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上
及び増進に努めなければならない
 年間、三万人が自殺する社会を放置し、万余のホームレスを放置し、永住韓
国人朝鮮人に選挙権や大学受験の機会を等しく与えない日本を放置する。
この日本を解決してから、構造改革してからの改憲論議ではないのかと考えま
す。
・・・・・・蛇足その2です・・・・・・
某処でのこと。(あえて某処とします、茫猿他は会議参加部外者です。)
会議中にパソコンが必要になり、某セクションよりノートPCを借りてきて、
持参のFDを突っ込んだ部外者氏がいた。
つっこんだ人は無知だとしても、厚かましいとしても構わないとして。
問題は、安易に貸し出した方だ、危ない危ない。
借りたノートPCは、もとに戻されて構内LANに再接続されたとのこと。
画面を覗いていましたら、ヴィールス対策ソフトも常駐していない様だし、
 一体全体、この某処はどんな管理を行っているのだろうと呆れました。
 デジタル化は進めば進むほど、アナログ的管理が益々重要になるのだと、
思い知りました。三重県のRDF発電所爆発事故もどうやら人災の様相が濃い
し、同じ三重県のレジャーランドのコースター事故も車輪軸受けが強化プラス
ティックとのこと、これも人災でしょう。
 デジタル化信仰がもたらす弊害は、アナログ軽視に他ならない。
この場合のアナログとは、0か1かという一元論または二元論でなく、
0と1の間に無限の連続があると考えるアナログ的多元論のことです。

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