既成事実化?

 何が既成事実化?なのかといえば、鑑定協会の「公益法人制度改革への対応問題」と「連合会体制への移行問題」についてである。この両件は鑑定協会企画委員会マターであるが、この記事では現在までの進捗状況を整理しておこうと考える。(なお、茫猿は今期から企画委員会に所属している。)


 さる8月2日に今期(2007年度)第一回の鑑定協会・企画委員会が開催されたのであるが、この委員会席上において極めて重要なことが話題となったのである。それは前期(2005・2006年度)企画委員会が取り纏めた上で、期末三月理事会に報告された「公益法人制度改革への対応方針(第一次報告)」と、「鑑定協会の連合会体制への移行に係る基本方針」の二案が、理事会では如何様に対応処理されたかということである。(委員会議事録は協会委会員サイトに掲示されている。)
 企画委員会には都築委員長(常務理事)をはじめとして何名かの鑑定協会理事も委員等として参画しているのだが、事務局手許に議事録が無かったこともあって、三月理事会における取り扱いがイマイチ明確にはされなかったのである。その件がこの度明らかになったのである。
 即ち、この度遅れて開示された07/03/20開催第254理事会の議事録によれば、前期企画委員会が理事会に提出した公益法人制度改革関連対応方針と連合会体制移行方針はいずれも承認されたと議事録に記載されている。

第254回理事会
1. 日時 平成19年3月20日(火) 13時30分
2. 議題
(1)・・中略・・(6)「常務理事会規程」の一部改正について
(7)「公益法人制度改革への対応方針(第一次報告)」について
(8)「鑑定協会の連合会体制への移行に係る基本方針」について
(以下略)
3. 内容
(7)「公益法人制度改革への対応方針(第一次報告)」について
士協会・会員向けにとりまとめられた公益法人制度改革の概要及び当該改革への鑑定協会としての対応方針(第一次報告)を承認した。
(8)「鑑定協会の連合会体制への移行に係る基本方針」について
鑑定協会の連合会体制への移行に向けた当該基本方針を承認した。

 両方針は理事会において既に承認されているのである。もう少し判り易く云えば「骨格方針」は理事会承認済みなのである。承認済みだからといって、明日から何かが変わると云うものでもないから、騒ぎ立てるほどのこともないが、多くの会員はとうぜんだが当の理事諸氏においても骨格承認済みという自覚があるのだろうか些か疑問である。
 期末理事会は事業報告・決算案、事業計画・予算案という総会上程重要議案審議が控えていることから、企画委員会報告はさほどの審議もなく「報告了承」という雰囲気で「了」とされたと推定されるが、「対応方針(第一次報告)を承認」並びに「当該基本方針を承認」という議事録の解釈並びにその重みが注目されるのである。ことは鑑定協会の今後を大きく左右するものであるから、「ハイ左様ですか、判りました。」と流れてゆくのか興味深いのである。茫猿はそれらをひっくるめて事実上の既成事実化進捗?と云うのである。
『なお、両報告の詳細については、稿を改める』
両方針等は「鑑定協会会員専用サイト・留意事項等資料」の末尾、その他資料に掲示されてある。

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