JAREA 2011′ #1では、不動産鑑定評価に対する社会の信頼回復のために、内輪の論理ではなく、自らに辛く厳しい改革をと述べました。 JAREA 2011′ #2では、情報開示を旨とする次世代のための改革をと述べました。
JAREA 2011′ #3では、情報の共有と開示に不可欠なツールであるネットワークについて述べてみたいと思います。
現在の鑑定協会は幾つかのWebシステムを稼働させている上に、新スキーム関連で構築が立案されている取引事例閲覧管理システムについても、既存のRea Net との整合性が話題になっている。 これらのことを考える上で、鑑定協会が構築し運用している既存Webシステムについて、その一覧を示してみよう。
《システム名称》 「機能」 (運用委託業者等)
《地価公示Net Work 》「地価公示関連と新スキーム関連成果納品」 (TIS)
《 Rea Net 》「会員情報伝達共有、事例閲覧」 (Itsソリューションズ)
《 Rea Map 》「地理情報システム・ReaNetとリンク」 (システム科学)
《協会BBS》「会員連絡伝達・会議用BBS」 (デジタルコンバージェンス?)
《 Jarea決済システム》「Online決済システム」 (イプシロン)
《 会員DB 》「会員データベース」 (ジーソル?)
《 協会HP他 》「協会公式サイト、資料一覧システム他」 (ソフトエージェンシー)
《事例閲覧管理システム》「取引事例利活用管理」(未定)
他にもあるのかもしれないが、茫猿が知る関係先は以上である。尚、システム名称や委託業者名等は必ずしも正確とは限らない。茫猿がヒアリングして知り得たものである。
それぞれが機能が異なる必要なシステムではあろうと思いますが、全体が統括されていないように見受けられるし、管理組織も縦割りである。だから会員は幾つかのIDとパスワードを管理しなければならない。さらに本来的にアクセス可能であるべき全てのシステムにアクセスできるという状況でもない。 鑑定協会が事実上管理運営しながらも士協会へ提供するシステムと称して、いびつな状態のままに放置されているシステムも存在する。
決済システムや会員管理システムは、事例閲覧料徴収を考えれば共通化が必要であろう。また連合会移行を考量すれば会員録管理についての一元化、会員の情報共有システムの一元化も必要であろう。 総じて鑑定評価を支援するという目標のもとでのシステムの体系化が必要であろうと考える。
とまあ記しながら茫猿は思うのである。もうどうでもよいことではなかろうか、少なくとも茫猿風情が言揚げするには及ばないことなのではなかろうかと思うのである。役に立つのか立たないのか、いや邪魔になるのかもしれない。でも茫猿の信条としては、思うことは気付いたことは言っておく、そう考えて今年も過ごしてきたが、もうよいではないかと思うのである。 鑑定評価に多少の関わりが残るらしい来年はどうするかと考えないでもないが、来年のことは来年の風任せでよかろうと思う。 今年はこれまでにする。
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