茫猿鉄道のこだわり

先号記事でジオラマ作りは一応の作業は終えた、欲を言えばキリが無いと記した。でも然は然り乍らなのである。

何かといえば、まずは隧道工事いいえ、隧道の上に鎮座する山の改修増設工事なのである。茫猿鉄道ジオラマで一番大きく直ぐに目がゆく施設・場所といえば山である。その山が気に入らない。違和感が消えないのである。最初から予定した隧道ではなく、途中から隧道を長くした。長くした経緯は先に記したようにトンネルポータル(出入り口)の設置場所を出来るだけ直線路の近くに置きたかったからである。

HOゲージとNゲージ線路を並行させるから、回転半径の差その他の理由で既成の(それもHOゲージ用は数少ない)ポータルは役に立たない。だから自家製するポータルを何処に置くかはレイアウト設計上、結構重要なのである。

同時にトンネルを構成する山もジオラマの一部として重要なのである。この山の季節を冬にするか、夏にするか、春秋いずれにするかも重要である。一旦、季節を決めてしまえば、おいそれと季節を変えるわけにはゆかないのである。理想は4シーズン作成して時々置き換えることであるが、実際にはそうもゆかない。

今回は春深まった頃をイメージしたが、近いうちに冬の山や秋の山、或いは滝を持つ山、岩壁の山などを作ってみても面白いかもなどと考えている。

さて、トンネルを構築すると言ったけれど、ジオラマのトンネルでは作り付け固定は危険である。何が危険かといえば、トンネルの中で事故が置きた場合、例えば何かの理由で列車の立ち往生、脱線事故その他の場合に列車の救出方法がない。

そこで茫猿鉄道で、トンネル部分はボックス型の被せである。別の表現をすれば高さ10cm程度の柱を持った合板製地盤を作りその上に山を載せるのである。山は発泡スチロールで概略の山容を作り、その上に新聞紙と水溶性木工ボンドを練り合わせた合成粘土を貼り付け、生乾きの山肌に水溶きした木工ボンドを塗り、草色や土色のパウダーを振り掛けて終わりである。

立木を植えたり草叢茂みを作ることは普通はしない。山の景観・スケールと立木や草叢の高さがそぐわないからである。それでも一本桜の風景や滝の景観であれば立木も草叢も別のことであろう。百均には紙粘土が販売されていると言うから、今度覗いてみよう。でも水溶き木工ボンドと新聞紙を練り合わせた自家製紙粘土は乾くにつれて山肌が収縮してゆき思わぬ山肌を見せてくれることがある。

当初のトンネル(2020.01.25)
隧道の入り口(トンネルポータル)は、画面左上、オレンジ色のビル横に見える。ポータルはカーブの頂点に位置している。

増設延長したトンネル(2020.02.01)
二分割増設だから、山も二つに別れており色彩的にも一体感がない。

今回修正増設したトンネル(2020.02.13)
こうして眺めてみれば、ポータルがどうしようもなく不細工である。この上は後少し隧道を右手に伸ばし、既成のポータルを設置してみたい。その際には山を載せる合板製地盤を一体化して一から作り直そう。真夏が来るまでに雪山を作ることを目標とする。

その全景、少しは山岳景観に一体感が出来ただろうか。現在のジオラマはL260cm╳W150cmであるが、HOにとって余裕のある待避線や隧道ポータル設置のためにはL360╳W150 or 180は欲しいと欲が出てくる。ジオラマを置いてある部屋は360╳275に90cmの廊下が二方にあるからL450╳W360弱の広さが確保できるからL360╳W150のジオラマ基盤を置くことは不可能なことではない。部屋の隅にある孫たちがやってきた時の為の二段ベッドを撤去できればであるが、それは難しい。

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