全国登山鉄道‰(パーミル)会

全国の路面電車18路線全てを2017年12月に踏破乗車したと記した。また日本の東西南北端の東根室駅、田平平戸駅、西大山駅、稚内駅の四駅訪問も2019年4月に達成したと記した。そこで鉄道ファンとして次の達成目標を探していたのであるが、ジオラマ茫猿鉄道を制作しつつ過去の訪問路線記事を読んでいて、この「全国登山鉄道‰(パーミル)会」の存在に改めて気が付いた。

全国登山鉄道‰(パーミル)会とは、観光地が沿線にあり、かつ登山鉄道としての性格を有している」という点で共通している6社が、山岳路線の魅力をお伝えすることを目的に、2009年9月に結成しました。2019年3月には、長野県で運行している「アルピコ交通」が新たに加入しました。《南海電鉄サイトより引用》

‰(パーミル)とは、勾配(=傾斜)を示す単位である。1000分率のことで、鉄道では勾配が変化する箇所に勾配標を用い、1000m進むと何m昇降するかを表しています。《南海電鉄サイトより引用》

参加7社の路線は、南海電鉄高野線、叡山電車鞍馬線、富士急行、大井川電鉄、箱根登山電車、神戸電鉄有馬線、アルピコ交通上高地線の7社7路線であるが、既に乗車して記事にしているのが南海「高野山にて笹麩と桜・投稿日: 2018年4月14日 」、叡電「岩倉實相院・投稿日: 2007年8月18日 」、富士急「富士登山電車・投稿日: 2011年12月22日」のみであり、他の4社4路線は未だ未体験である。大井川電鉄は遠い昔に乗車した記憶があるが、今や詳細は憶えていない。

写真左は南海電鉄高野線の極楽橋から高野山駅まで乗り継ぐケーブルカー。路線距離0.8km高低差330m斜度約30度であり、車内で何も掴まずに立っているのは難しい。右は富士急行富士登山電車、富士急大月駅にて撮影。叡電鞍馬線の岩倉駅以遠の記事は「祈願・鞍馬寺・投稿日: 2011年5月28日 」である。
 

そこで茫猿の次なる鉄ファン目標は、この四路線の踏破を喜寿から傘寿にかけての目標に決めるのである。それほどの遠隔地に所在するものでも無いことから、年に一路線を目途とすれば十分に達成可能な目標だと考えているが、はて如何なものであろうか。既に体験している三社三路線にしても”登山鉄道‰会”を意識しての乗車はしてはいないので、改めて鉄道‰(パーミル)を意識しつつ乗車するのも悪くは無いと考えている。

《追記》ジオラマ制作の基本中の基本
茫猿のジオラマは第二期を除いて、全て島型の基盤に制作している。第二期だけは壁際にL型に制作している。話は簡単なことで、制作する部屋を仮に六畳間(360cm╳270cm)だとすれば、島型の基盤は一方だけは壁際に寄せて三囲の通路幅を90cmとれば 、90cm╳270cmくらいの大きさが考えられる。もう少し大きい島型基盤も作れようが、基盤の中央まで手が届かないので、管理どころか制作すら覚束なくなる。(基盤面積は2.4㎡)

茫猿が現在制作しているジオラマ基盤は島型260cm╳150cm=3.9㎡であるが、これでも基盤中央部までは手が届き難いし、作業は中腰となり手先も眼も腰にも疲れが溜まる。何より作業ミスも多くなる。基盤は幾つかに分割できるようにしているが、分離したり結合したりの作業も一苦労なのである。

ところが、基盤を壁際に寄せてドーナツ型に制作すると話はガラリと変わる。壁際AとBに360cm╳90cmが二つ、これをつなぐ壁際Cに90cm╳90cm 合計面積は7.29㎡となる。部屋の残面積2.43㎡は中央の管理及び作業空間(1.62㎡)と出入り口部分(0.81㎡)である。基盤は一方が出入り口に開いたUの字型(コ字型)となる。島型面積2.4㎡と比較すれば三倍の面積の基盤となる。

誰が考えてもUの字型の制作を選択するのであろうが、それには条件が一つある。部屋には出入り口が一方しかなく、残る三方に窓はあってもよいが壁であるか押入などを塞いでもよくなければならない。

島型はジオラマを四方から俯瞰できることに長所がある。Uの字型はジオラマに取り囲まれる充足感が得られるだろう。茫猿も一度はUの字型ジオラマを制作して、ジオラマに囲まれる世界を体験したいものであるが、残念ながらそれが可能な空き部屋は無いのである。

ネットに掲載されている様々なジオラマを眺めてみると、小さなものを除けば多くのジオラマはUの字型又はL型である。自らは実現できない憧れ感でそれらのジオラマを眺めていると、現在の部屋を改造してせめてLの字型ジオラマを制作してみたくなる。

Lの字型であれば、四季を表現するパートで構成してみたり、時代背景を異にするパートを作ることも、山間、海浜、平野などの地勢を異にするパートを制作することも可能となる。それは又、常時どれかのパートを制作中という、常に変化進行するジオラマ世界の実現でもある。

《追記:本日の茫猿鉄道》茫猿鉄道ジオラマの遠吠岳山頂に犬山城を模した山城が出来上がった。近くで見ればハリボテだけど、遠目にはそれらしく見える。此の山を巡る路線も‰鉄道に改修したいものだ。

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