《先に菅氏の勝利で決着した民主党代表選挙について、達増岩手県知事がH22.8.23の記者会見で興味深いことを述べている。 受けとめようによってはもの凄いことなのだが、マスコミでは全く取り上げられていない。 小沢氏秘書がからむ西松事件から陸山会事件に至る経緯の不可解さ、検察審査会への申し立てに関わる背景などについて、知事は語っている。 小沢氏の地元岩手県の知事が語ることだから多少の割引は必要であろうが、それにしても県知事が公式会見で発言し、岩手県の公式サイトに今も掲載されている公式発言であるから、信頼性は高いというべきか、それとも信憑性は高いと言うべきなのだろうか。 知事の語ることが真実であれば、検察国策捜査と囁かれたり、検察審査会のあり方が問われるのも故無しとしないのである。 同時にマスコミの有り様も問われなければならない。》
小沢嫌いの朝日新聞が民主党代表選挙の終了を待って、大阪地検特捜部主任検事のFD証拠隠滅事件を記事にした。かの主任検事は陸山会事件で”割り屋”として活躍したという。検事調書で自白し、公判で否認したという例の大久保秘書問題である。 既に八月段階で水面下では囁かれていた事件をこの時期になって記事にしたというから「李下の冠」を疑われても仕方なかろう。 マスコミの報道姿勢にバイアスが懸かっているということだけでなく、筋書きにしたがって事件を仕立て上げると言われてきた特捜検察の問題点もまた指摘されている。《2010.09.22追記》
岩手県知事談話の黙殺、大阪地検特捜部証拠隠滅事件の公表時期など、マスコミの報道姿勢に疑問を感じさせることが多すぎる。 中国漁船の尖閣諸島領海侵犯問題だって、中国と韓国のあいだでは拿捕も日常茶飯的できごとだという。 尖閣諸島にしても、今回は漁船が巡視船に体当たりしたから記事になったが、領海侵犯は日常的であるという。 表面化した事象をセンセーショナルに追うだけでなく、背景や経緯について掘り下げた記事が求められるが、マスコミは応えようとしないのが実態である。
尖閣諸島問題に関しては、JMMの海外レポート「大陸の風:香港から:ふるまいよしこ氏」に詳しい。過不足のない冷静かつポイントを押さえたレポートである。
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