コンピュータ・ネットワークの構築

 鑑定協会に「インターネットによるメーリングシステムその他」が導入された状況を想像してみよう。
 第一は、協会からの配布物が添付ファイルやホームページになる。会員は適宜ファイルするなり印刷するなりして利用すればよい。最もすばらしいのは、配布文書やデータを会員が独自に加工して(書き加え、部分削除)様々な書類に利用できることである。出典の明示や転載不可書類の扱いには注意しなければいけないが。


 第二は、協会役員や事務局に直接電子メール発信ができることである。会員の生の声が協会中枢に直ちにダイレクトに加工修飾なしに伝わることである。勿論、その逆も真である。委員会の審議経過や理事会・常務理事会の審議経緯、その他協会の日々の運営状況が全国の会員に手に取るように判り、直接意見を伝えることが出来るようになる。更に将来は、会員全員が参加する電子上の総会が実現するであろう。議案の賛否は拍手でシャンシャンではなく、全員の記名投票になる。
 勿論、棄権も可である。
 第三は、情報の公開と共有は、全体のコストを低下させ、スピードを加速させ、互いの信頼感を増幅するであろう。同時に良い意味での緊張感をもたらし、馴れ合いを排除するであろう。これは、協会中枢にとっては辛いことである。しかし、辛さは一時である。会員が情報ネットワークに習熟しメーリングリストの扱い方を理解すれば、一時氾濫するであろう無駄発信や錯綜発信はなくなると予想する。
 第四に、幾つかを補足しておこう。
 メーリングシステムは安価である。郵便やFAXに比較して著しく安価且つ容易である。しかも配布情報の利用価値が高い。
 メーリングシステムは、プライベートシステム、単位会システム(大規模会は登録年次別や地区別に100人程度に分割編成するシステムの集合となるであろう)、それを連結する鑑定協会システムという構成になるであろう。全国一斉受発信は限定的になり、重要度は単位会システムが高いと予想する。全国情報は、その多くが協会ホームページ及び会員専用ページに掲載されることとなるであろう。
 単位会、鑑定協会メーリングシステムが稼働するようになると、各会員はプライベートシステムの必要性に気付くであろう。つまり、友人仲間情報交換の場があってもよいのではないかと考えるようになる。全国のインターン同期生がREA20期会リストを、地価公示OB会員が99年卒業会リスト(黄門会)などを誕生させるのではと予測する。
 こんな、夢の広がる世界が早く実現できないかなと、考えます。鑑定協会会員の多くは地価公示のPC導入に伴い、否応なしにパソコンの世界に足を踏み入れた訳だが、電話回線で繋がっていないパソコンは無味乾燥で面白くない。現在のアナログ回線をINS回線に変換したら、トータル的には通信コストが安くなる。
 後は、月額数千円程度を支払ってプロバイダーと契約するだけです。最近では広告を読めば只などというプロバイダーも都会では現れているらしい(そう、NHKと民放を考えればよい)。
以下次号へ続く

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