公的価格の地図管理

【公的価格の地図管理システムの概要】
 (社)岐阜県不動産鑑定士協会は地価公示価格を始め地価調査価格並びに固定資産税標準宅地価格等、一連の公的価格に関する地価情報をオンラインデータベースにより市民に提供して市民の経済活動の便宜を図ると共に、会員の業務精度の向上に資することを目的として、「公的価格の地図管理システム」事業を行っています。
※情報公開が制度として明示されていないので、CD-ROMの一般公開は行っていません。現在は会員の固定資産税標準宅地評価の業務精度を向上することのみを目的として会員に限定して配布しています。


 本システムは、地価公示価格から固定資産税標準宅地価格に至る公的価格を一元的なファイルで管理すると共に、公示或いは公開される地点を電子地図上に表示することにより、一覧性を高め検索を容易にすると同時に公示・公表地点を地図上に表示することにより視認性を向上させて全体の管理を容易にすることを目的とし、更に各種価格の相互均衡を始めとする鑑定評価の精度向上並びに、一般の経済活動その他の有益な資料として提供することを目的とします。
 本システムはCD-ROMによる提供を原則としていますが、将来的には、インターネット上のホームペイジ等によるオンライン提供を行いたいと考えます。
 システム内のデータは基本的に二種類に分かれます。
一つは公的価格の要覧に関するファイルである。
一つは地点を表示するための地図であります。
(公的評価の要覧に関わるデータ)
(1)都市名 (2)地図番号(3)画地番号(市町村コードを含んで9桁程度)
(4)各地点の座標(地図と照合するベクトルデータ)
(5)公的価格の種類(地価公示、地価調査、固評標準宅地、相評標準地)
(6)価格要覧(価格要覧ファイルの内容は、地価公示官報書式を基礎
として統一する。)
(地図に関わるデータ)
(8)ラスターデータ (地図データ・原則1万分の1)
(9)ラスターデータと都市名、地図番号の対応に関する情報
2.データの入力
(1)ラスターデータ・・スキャナーで地図を読み込み、CD-ROMに保存
(2)その他のデータ・・入力は、後述3の画面から行うものとする。都市名、地図番号、評価の種類をマウスで選択し、各地点の位置(座標)をマウスでクリック入力し、同時に画地番号等をキーボードにより入力。価格要覧ファイルについては、別途のファイル形式で入力し、リンクさせる。
3.データの画面表示について(表示内容について)指定された評価の種類に対応する画地の画地番号及び価格データをラスターデータとともに画面上に表示する。(価格の種類については重複可)
マウスクリックにより、他の属性データ(価格要覧)も画面に表示される。(検索機能について)都市名、評価の種類、画地番号(9桁程度)、所在地等により、検索が可能である。これにより、自動的に地図番号を特定し、そのラスターデータとともに画面上に表示し、さらにマウスクリックにより、他の属性データ(価格要覧)も画面に表示可能にする。
4.地図の出力指定した地点を中心としてA4~A3版プリンターに出力。地図の縮尺は可変である。カラープリンターを使用すれば、価格種類毎に或いは価格帯毎に色分けして表示することが可能である。
5.その他の利用ラスーター地図及び価格要覧ファイルを利用して、個々の事務所の鑑定データ、或いは士協会の事例データ等を管理することは十分に可能であるが、コストと利用効果との関係から今後の検討課題と考える。
三、対応機種
(1)WINDOWS95が、動作するパソコンで、CD-ROMドライブが、必須である。CPUは、ペンティアムⅡが望ましい。
(2)プリンターは、WINDOWS95に対応している機種
(3)また、ラスタ-図の入力にはA0版スキャナ-(150万円程度)地図全体の出力にはA0版プロッタ-(120万円程度)の周辺機器が必要である。但し、前記機種は士協会事務局等に備えればよいので、個々の鑑定事務所においては、CD-ROMを利用してペイジプリンター印刷を利用するのみであればスキャナー及びプロッターは不要である。
(4)地図情報基本システムは市販のアプリケーションを採用してカスタマイズするものである。

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