街角観察(2):エジプト展

上野東照宮からちょい足を延ばして「池之端・藪」で昼食である。
「板わさ、天抜き、麦酒」という訳である。麦酒は野暮であり、日本酒それも冷やでキュッと生きたいところだけど、同行者が下戸だし後の予定もあるし旅先であるから麦酒で我慢という訳である。


「天抜き」については『鄙からの発信』読者はご記憶であろうか「台抜き」のことを東では「天抜き」という。「天抜き」は天麩羅蕎麦から蕎麦を抜いたものである。出しつゆのなかにかき揚げが泳いでいる。
これに対して台抜きは、天ザル蕎麦の蕎麦抜きである。似ているようで随分と異なるのである。
藪蕎麦のHPで確認したら、茫猿が云う台抜きは藪では天ダネというようである。 そんなどちらでも旨ければそれでよいので、前置きはさておき、東京都美術館である。
古代エジプト展が開催されていた。同じ都立美術館で前に古代中国:四川文明展を見た記憶がよみがえり、今日は何が開催されているかと上野文化の森に立ち寄ったわけである。


画集などでお馴染みの猫である。実物は小さなもので、どうやらお守り的な副葬品のようである。カバも綺麗だったが、とても小さかった。なにせ、当日は彼岸の中日、都美術館も大混雑であり、ゆっくりと見学する時間はなかった。上野の森は平日に行くべきである。


考えてみれば、四川文明と云い、エジプト文明と云い今から三千年以上前の話である。これを栄枯盛衰と云うか、有為転変と感じるか、それだけでもその人の人生観が窺えるような気がするのであるが、如何か。

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