ウナギとガソリンと地価

 鑑定評価の偽装だけでなく、飛騨牛の偽装やらウナギの産地偽装やらが続いている。これだけ偽装が続くと偽装が常態で、真装は何処にと云いたくなる。


 昨日、ガソリンスタンドに給油に立ち寄ったら、値段表示の看板が変わっていた。変わることにあまり驚かない”鄙の堂守の心象変化”に驚くといった具合である。店員さんに売上の変化はと聞いたら、価格アップの都度じわじわと客数が減っているという。ノーブランド店やセルフ店に客が流れているのだという。店を変えない馴染み客も来店頻度は落ちているという。遠乗り走行が減っていると云うことだ。年内に200円/Lゆくかねと聞いたら、ハイオクはゆくでしょうねと、スラッと答えられた。堂守はハイオクだけでなくレギュラーもゆくのではと思われる。 【夕方のニュースは7月のレギュラーガソリン価格は180円突破を伝えている。】

 夏土用丑の日も近いけど、ガソリン単価は鰻登り、鑑定士の評価は滝下がりなんてシャレにもならない。
 話は変わるが、中国産ウナギの薬物汚染が話題になって、店頭から一斉に中国産ウナギが消えたのは、この春のことだったか、もっと以前だったか、その後は国内産や一色町産が目立って増えたが、国内産が急に増産できるわけもないし、中国で契約養殖されているウナギは何処へ消えたのだろうと不思議だった。
 養殖の鮎に天然仕立てというのがある。養殖物を10日から20日かけて天然風に仕立て直す鮎である。養殖池の水質、餌、水流の速さなどを変化させて準天然風に仕込み直すものである。これは店頭で天然仕立てと表示の上で販売されているが、鮎は見る人が見れば外観で区別ができるからである。
 蒲焼きになったウナギは外観では区別がつかないから、困ったものである。それでも著名店の炭焼きうなぎを知っていれば、照りや焼き加減、身の締まり具合から何となく判るのである。要するに本物を見分ける目を消費者も持たねばならないということである。第一、いまどき国産養殖うなぎの蒲焼きが一本千円以下など有り得ない。大きさにもよるけれど、千五百~二千円以上と思えば間違いない。
 ハンバーグだって、パック詰めミンチ肉を買うから騙される。薄切り肉や切り落とし肉を買って、自らの台所でミンチにすれば騙されることもないし、好みの合い挽き配合もできるのである。第一、挽く手間をかけたミンチ肉が一番安いということに疑問を持とうとしないのかね。
 今は、地価調査の最終作業段階である。今年は新スキーム・サーバダウンの影響などもあって、いつもより暑い夏になりそうだが、五月末に公表された「主要都市の高度利用地地価動向報告~地価LOOKレポート」も、地価の軟調傾向を示唆している。諸物価高騰からスタグフレーション到来も必至とささやかれている昨今、地価にはどう影響するのか、考えればこれも夏を暑くさせる。

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