ももちどり

 正月過ぎから請けていた仕事だが、雪が多いから一日延ばしに延ばしていた郡上市白鳥の現場がある。 地価公示も終えたことだし、昨日今日と暖かいから道路も安全だろうと白鳥まで出向いた。 せっかく雪の中に出向くのだからと、正月に次男の手助けで頑張ったパートナーの慰労を兼ねて郡上市大和町:古今伝授の里に立ち寄ることとした。 古今伝授の里には鄙には稀なフレンチレストラン:ももちどりがあるから、そこで慰労をしようというわけである。 茫猿は慰労しか頭になかったが、聞けばパートナーは何十回目かの誕生日(4日前)でもあった。


 郡上市大和町までは路面に雪は全く無かったが、国道156号を別れて”ももちどり”が所在する栗巣川沿いの山道、といっても県道寒水(かのみず)徳永線に入るとさすがに所々に圧雪が残っていた。 訪れた”ももちどり”は閑古鳥が鳴いているかと思っていたが、どうしてどうして我々を含めてほぼ八分の入りである。
 たしかに料理は旨いし、ロケーションも佳いし、知る人ぞ知る名店に成りつつあるのだろうと思われる。 今日はいつものランチメニューとは違って「オーダー・バイキング」というメニューである。 電話で予約したときには詳しい内容を聞かなかったが、これはこれで面白いメニューであった。
 
 冷製料理が5種類、暖かい皿が7種類、そしてデザートが3種類、計15種類の皿を好きなだけオーダーできるのである。 パンはお代わり自由、ドリンクメニューは別という構成である。 バイキングと云っても、オーダー毎にテーブルサービスが受けられるから、二種類か三種類のコースメニューをいただく気分である。
 一つ一つの皿は半人前程度の量であるが、いずれも正しくしっかりと調理されているから、どの皿も楽しく美味しい。 次にどのメニューをいただこうかと考えるのが先だから、料理の写真を撮るのをついつい忘れたくらいである。 サービスされた皿を適当に交換しながらいただいたのだが、パートナーも至極満足の様子だった。 代価は一人4200円だったが、地元食材を適度に生かした料理の内容と量、それに景色を併せれば十分に納得できるというものである。 なによりもフレンチ特有のバターっぽさが少ない点がとても嬉しい。
 ”ももちどり”は池に浮かぶように建てられているが、その池は凍っていて雪景色である。
  
 池に流れ込む滝も、水音がしない、閑寂そのものである。
  
 吹き抜けの天上近くに設けてある窓ごしの景色も美しい。
  
 以上の撮影はOLYMPUSではなく、CANON-EOS-D30である。 しばらく次男のところにいっていたのだが、NICON-D70を払い下げた代わりに戻ってきたかつての愛機である。 次男によればすこぶる調子が悪いということだったが、二個の電池を新品に交換したら、つつがなく動いている。 重量があるから車で移動するとき以外は持ち歩けないだろうが、このEOS-D30もついの愛機となるのであろう。
 ”ももちどり”の雪景色も佳いが、なんといっても春桜の頃、秋紅葉の頃は池や大きな窓に桜や紅葉が映えて料理をさらに一段と引き立てることだろう。 初夏の頃の風景は以下の過去記事に写真が載せてある。
 古今伝授の里 09/05/24記事
 古今伝授の里 08/06/20記事
 

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