iNetに関わる問題意識

先日のこと、Twitterにて、こんな書き込みを見た。
《最近、Facebookのタイムラインが、自分にとってのニュースメディアになっている。》

以下は、この書き込みに関わるFaceBookでのフォローコメントの引用である。

知人の勧めるニュース読んでおけばだいたい用が足りるという、周囲の人のアンテナの高さに依存しているという状況なのである。 自分が選んだニュースソースと、友だちがリコメンドしてくれた記事で埋まるパーソナルメディア。かつ、それが常に更新されたフラッシュメディア。スマートデバイスだからこそ成立するメディアストリームが、もう方向性として見えつつある。

一部のマスコミ:購読者数や視聴率に翻弄されているマスコミ:朝・読・経・産などの新聞、ワイドショー中心のTV、などにのみ依存していては見えるべきものも、見るべきものも見えてこないと云う現代の陥穽を言い当てているコメントなのである。

例えば、こんなことがある。
批判の高い生活保護について、受給者の半数は60歳以上であり就業がとても困難であるという実態、批判の高い外国籍者数についても実態は数%以下なのだという実態を正しく見ないで、極々一部の不正受給を針小棒大にとらえて生活保護そのものを批判する愚かさ《実態は汚いアジテーション》。 「厚生労働省資料

嫌韓デモなどにおけるヘイトスピーチに、言論の自由という言い逃れを許す愚かさ《実態は言葉の暴力なのであり、嫌悪感を伴う騒音に過ぎない》。
マスコミでは安倍総理の靖国神社参拝が常に話題になるが、公人としての総理はその一挙一投足が世間の耳目を集めるのであり、慎重でなければならない。 ましてや隣人の不快感を招くであろう行動については慎重でなければならない。 総理が自らの行動について、私人としてとか私見であるという言い訳は詭弁にしか過ぎないと云うことに気付かねばならない。《自らがされたら嫌なことは行わないという、一国の代表者が備えるべき自制心》

友人や知人がFacebookやTwitterでどんな書き込みをしているかということは、畢竟どんな友人や知人を持っているかということであり、それは「友を選べば書を読みて六分の侠気四分の熱」ということになるのであろう。

言葉の暴力からつながることに、言い方は《表現は》すり替えにつながるということがある。 体罰やイジメは学校という閉鎖的社会におけるDomestic violenceの一種なのであり、暴行傷害なのだという認識を持たずして、体罰とかイジメと表現することによって問題をすり替えたり見えなくしているのではなかろうかと考える。

小泉元総理が原発問題について原発ゼロを各地で講演しているという。 なぜ今になって元総理が原発ゼロを主張するようになったかということを考えてみると、原発問題の本質が見えてくるのである。 原発問題の根幹は廃棄物処理に関して、その方法も必要とされる費用も未だに見えていないと云うところにあるのだが、ではなぜ方針転換ができないのかというところに問題の根源が存在している。

原発ゼロを国策として打ち出した瞬間に、現在山積みになっている廃棄物の処理、廃炉の解体処理費という問題が現実のものとなるのである。 それはそのまま電力会社の経営を根底から揺るがすものになる。 《電力会社は廃棄物処理費も廃炉費用も妥当な額として積み立ててはいないというよりも、最終処分場選定問題を含めれば積算そのものが不能にちかい。》
電力会社の破綻につながる経営問題は多額の貸付金や社債の評価損に直結することであり、それはそのまま金融機関の経営問題につながってしまい、住専問題などの比ではない混乱をもたらすであろう。 だから短期的な視点としては原発運転再開という主張にならざるを得ないのであろう。 原発の運転開始以来 極々 短期的な経済性にのみ目を奪われて、半世紀近くにわたって問題の存在を承知しながら先送りしてきたツケが、今や膨大な額にふくれあがってしまい処理不能に近いものとなっているという現実がある。 だからといって安易に運転再開を行えば、またまた問題の先送りであり、子や孫の世代へのつけ回しにしか過ぎないのである。

FaceBookやTwitterにどんな友人や知人を持っているか、もう少し拡げればどのような発信をフォローしているかということが、即ち、自らの立ち位置を高めてゆくことにつながるのであり、そのようなiNetに関わる問題意識を持っているかどうかが問われているのであろうと考える今朝なのである。

 

 

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