EMailの普及度は加速度をつけている。茫猿は使用しないから状
況がよく判らないが、携帯電話メールの普及度は爆発的な状況のようであ
る。そのような状況にあっても、茫猿の周囲ではEmailの普及は遅
々として進まない。相も変わらずファクシミリ全盛である。
情報交換伝達の手段ととして、今更ではありますが、電話、ファクシミ
リ、Emailの長短を比較してみようと考えます。
1.電話
肉声による情報交換伝達の手段である。手軽且つほぼ全員に普及して
いることから、最も身近な伝達手段である。又、喜怒哀楽の感情を伝達
するには最も適している。ただし、肉筆の手紙の風情には遠く及ばない。
ちなみに茫猿はEmail多用派ではありますが、同時に絵葉書の手
紙多用派でもあります。各地へ旅をした折りには絵葉書を求めてストッ
クしておき、簡単な礼状や挨拶状は、手許の絵葉書を直ぐにしたためる
ことにしています。悪筆なのが難点ではありますが。
※ビジネス情報の伝達手段としては、多くの短所が指摘できる。
a.相手先の都合を考慮しない手段である。忙しいときや来客中に架か
ってくる不要不急の電話ほどイライラするものはない。又、急ぐと
きに限って相手が電話の向こうにいない。
b.用件の記録性が低い。録音は可能であるが、多くはメモを取りなが
ら電話を受けることが多い。メモの間違いや、スタッフの取り次ぎ
の場合は相手の姓名を間違えることもある。
c.致命的なのは、多数に同時に同じ内容を伝達する手段としては、最
も手間がかかり非能率・非効率である。
2.ファクシミリ
ビジネス相手にはほぼ100%普及した情報伝達手段である。
電話の持つ短所をほぼカバーしている。相手がファクシミリ前に居なく
ても伝達できるし、相手の時間を無駄に費やすこともない。記録性もあ
る。でも、後述のEmailには遠く及ばない。これらの長所を更に優
れたものにしているのがEmailである。大量・同時伝達手段として
は経費がかかる。(FAXNETもあるが、今や陳腐化しつつある)
3.Email
時間帯を選ばない。相手の時間を無駄に費やさない。記録性がある。
特に、保存性が優れる。件名によって、相手によって、日時によって分
類保存が容易である。更に保存場所をとらない。ペーパーレスを実現す
る。更に、大量に同時に伝達するときには非常に安価であり、且つ極く
短時間に伝達可能であるということに優れる。
何よりも、優れるのは、受け取った情報の引用・加工が容易であり、
添付ファイルを利用すれば、高度なデータ交換も容易に実現できること
にある。(セキュリテイに難点は認めるものの)
【Emailの短所】
インターネット接続の相手先が、まだまだ限定されていること。
仮に接続していても、ホームページ閲覧専用にしているか、自分で操作
ができないためにメールアドレスを公開したがらないことにある。
つまり、情報の受け手としてのみの存在を意識しており、発信者とし
ての自分をあまり意識していないことにある。発信者としての自分を意
識すれば、相手のことを考えるものである。情報受信者側の整理の容易
さ、返信の容易さ、受信情報の加工の容易さ等を考えれば、Email
発信が相手のことを思うものであり、情報伝達交換の輪をより大きく広
げるものであることに思い至ると考えるのですが、如何。
いずれにしても、デジタル・デバイドは自助努力で解消するしかない
のでしょうが。
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