本光寺 瀬戸川 蓬莱

縁あってというべきか、やはり縁有ってというべきであろう、真冬の飛騨古川を訪れてきました。 斯界の畏友のお父上がお亡くなりになり、そのご葬儀が飛騨古川で執り行われたにつき、お見送りに参ったということです。 古川を訪れるのに真冬は決して好ましい時期ではありませんが、でも観光客が少なく素顔の古川を訪ねるにはとても良い時期です。先般の雪がまだ随所にたくさん残っており、裏道は踏み固められたアイスバーンですから、とても滑りやすいのですが、だからこその飛騨古川でした。


ご葬儀は三寺参りで有名な古刹本光寺で執り行われました。 本堂の屋根に雪はありませんが、軒先には積み重なった雪の山が大きく残っていました。

葬儀を終えて、白壁と白雪の瀬戸川沿いを歩きました。スナップは久しぶりにお目にかかった大兄お二人(F氏とA氏)です。 なにごとにも慎重で用意の良いF大兄は長靴姿です。

瀬戸川沿いの白壁土蔵の蔵元蓬莱を訪ねました。 玄関軒先には昨秋の新酒蔵出しを祝って取り替えられた酒林(さかばやし)が掛けられています。

酒造りの象徴とも云うべき「もとすり」のブロンズ像が、蔵元の前に建っています。 碑文は司馬遼太郎氏によるものです

蔵元蓬莱では生酒の試飲をさせて頂きました。(お店の方と、A氏、M氏)

古川は起こし太鼓、またの名を古川やんちゃ(太鼓)で有名ですが、その起こし太鼓広場は雪の下でした。 画面左手の拝殿は気多若宮神社お旅所で、起太鼓の祈願打ちができます。

人影もまばらなJR高山線飛騨古川駅です。

雪道を歩き疲れてひとやすみと飛び込んだのが、蔵元蓬莱と壱之町通りを挟んで斜め向かい側に、かの有名な蕪水亭が最近開いた「蕪水亭おはこ」という蕎麦屋さんでした。 いただいたお酒は当然のことながら「銘酒・蓬莱」の熱燗とくれば、食事はかき揚げ蕎麦であるのは言うまでもないことです。 冷えた身体にしみわたるお酒、肴は小エビたっぷりのかき揚げ、そして〆はざる蕎麦です。 居合わせた岐阜県士協会水野会長にご馳走にもなり、K氏の亡きお父上のお導きを感謝しつついただきましたことです。《水野会長、ご馳走様でした。》  蕪水亭おはこでは、蕎麦の他にも、朴葉味噌や手打ち蕎麦陶板焼きなどの料理が手軽に味わえるということですから、今一度の機会があれば「陶板焼の蕎麦」なるものにチャレンジしたいものです。

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