畑で里芋と薩摩芋の収穫をしていて、ふと手を止めると風に乗って香りが漂ってくる。暫く前はうるさかった蝉の声ももう聞こえない、昼間は虫の声も小さくて、我が茅屋のなかは静かなものである。その静かな佇まいにほのかな香りが漂ってくる。
気づいたらもう金木犀の薫る季節である。 季節は巡る、人々の思惑を越えてどしどし巡ってゆく。 3.11大震災の町にも村にも、原発被災の町にも村にも、台風15号被災の町にも村にも巡っているだろう。 復旧復興の足音は、まだまだ微かなものかもしれないが、少しでも力強くなってゆくことを祈りたい。 そうでなくとも少子高齢化や過疎に悩んできた三陸の町々が、南紀の村々が、故郷が消えてゆきかねない懼れと闘っているであろうことを思えば、今投下すべきなのは鉄とコンクリートではなく、あまり前例のない村興し町興し策なのであろうと思う。
地震や津波と闘うことではなくて、減災の確かな知恵を身につけることなのであろうと思えるし、時に牙を剥くが、常は穏やかで優しい自然といかに共存してゆくかという知恵なのであろう。 成長期の地域振興モデルはなんの役にも立たなくて、まったく新しい、時に常識破りのモデルが求められているのであろうと思う。
香る金木犀の花。
我が茅屋には古木ですが、銀木犀も咲いています。
咲きそろった金と銀の木犀を父母に見せようとて、花瓶に活けました。
秋の定番、風に揺れる秋桜。
この春に植えたばかりの幼木に、蜜柑が三個もなりました。あと十日もすれば収穫できそう。
母から名前を聞いていないし、まだ調べてもいないが、
小さな塔を並べ立てている多肉植物、たぶんイワレンゲの仲間か?
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